有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

市中病院の後期研修について、生の経験を暴露。

 

kataroh.hatenablog.com

 

 

2020年9月8日にアップした記事で、「大学病院の初期研修」の実体験を記録させて頂きました。

 

おなじ要領で、いま僕が体験している「市中病院の後期研修」を記録しようと思います。備忘録的な感じで、残しておこうと思った次第です。

 

まず冒頭にお伝えしたい点は、「後期研修については、一般化しにくい」ということです。というのも、それこそ進路が千差万別のため、個人個人で、まったく境遇が異なるためです。

 

 

 

・前情報

後期研修は、2年間の初期研修(グルグル回るやつ)を終わったあとの過程になります。ここで自分の専門領域を決めて、精進します。僕は、保険診療科の後期研修の進路をとりました。

 

場所は都内の市中病院です。市中病院とは、要は大学病院以外の病院施設の総称ですね。

 

同じ診療科目としては、同期が1~2名程度でした。その人たちも、ほかの病院施設に遠征してしまい、けっこうな頻度で若手は僕ひとりになります。さみしい。

 

 

 

・給料

初期研修のころに比べると、格段に上がります。また、大学病院での後期研修に比べると、これまた額面は良いみたいです。

 

給料が上がる要因として、バイト(医師免許を使った副業)の解禁が大きいと思います。初期研修が終わった医者3年目から、バイトする人が多くなります。そこで本勤務の基本給にゲタを履かせるわけです。

 

 

 

・労働環境

科目によりますが、僕の場合は、そこまで激務ではないです。ただ、前述のように同期の人数が少ないため、ちょっと負担が大きくなる時期はありました。

 

基本的には、8時30分~17時15分の勤務体系です。きっかり17時15分に終わる日もありますが、だいたい小一時間程度は残業がありますね。それでも、すっぱり帰ろうと思えば帰れます。他の科目の医者も、そこまで残業してないんじゃないかしら。

 

ただ、オンコールといって、電話の夜間当番はあります。携帯もって自宅待機です。その日は、携帯に電話があったら何かしら対応しなきゃいけません。下手したら、夜に出勤することもありますね。

 

電話待機中には、それなりのストレスはあるのですが。出勤しなければ、残業代が出ないシステムの病院が多いです。闇です。

 

 

 

・プライベート

土日は、本勤務先の当番があります。当番が無ければ、基本的にお休みです。ゲームするもよし、寝るもよし。拘束はありません。困った事態があっても、基本的には当番している医者の携帯に連絡がかかるため、リラックスできます。

 

同期がいないため、接点を作ろうにも、作れませんでした。そのため一人でできる気晴らしに、没頭することになります。アゲハチョウ飼育とか。散歩とか。

 

 

本勤務先の当番が休みの場合に限り、土日はバイトに行くようになりました。ちょっと最近はコマ数が増えています。

 

だいたい、完全に休める日(当番なし、バイトなし)は、月に1日くらいでしょうかね。家にいても、どうせ一日中寝ているため、ちょっと働くことにしています。

 

 

 

・謎の風習

うーん。「大学病院の初期研修」に比べると、かなり雑務は少ないですね。

 

採血とか、点滴とか、検体運びとか、基本は看護師さんがやって下さいます。ほんとうに、感謝。

 

逆に、看護師さんの仕事が多すぎる気がする・・・。医者の側も、ちょっと気を遣って業務分担したり、いい雰囲気で仕事が回っていると思います。

 

 

 

・金髪おねえさん

いました。医者3年目の夏に、恐怖体験しました。

 

通勤時間が長いものですから、朝早めに病院に到着してしまうんですよね。おまけに、ちょっと眠い。

 

業務前の7時30分くらいに、ソファーで寝ころびながら、普段は読まないジャンプみて、スマホをイジっていました。このソファーのある区画は、暖簾がかかっていて、漫画喫茶みたいにくつろげる「癒し」空間です。皆、くつろいでいます。

 

そしたら、突然。「こんな時間から、寝ころんでいる奴いるよー!!!」と金髪の事務部門のおねえさんに、暖簾の外からドヤされました。

 

コワかったです。

 

ビビッて3秒くらい硬直していましたが、すぐにどっか行ったので、ジャンプ再開しました。

 

圧倒的に朝はやいですし、周りに人も居ないし、ねえ・・・。

 

けっこう、社会人って恐怖体験あるんですね。いろいろ、学びました。

 

 

 

語郎