有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

大学病院の初期研修について、生の経験を暴露。

 

kataroh.hatenablog.com

 

 

タイトル通り、なのですが。あまり、このブログで触れてこなかった話題なので、備忘録として記録させて頂ければと思います。

 

なるべく、その実態が分かりやすいように、叙述したいと思います。こういったブログだからこそ、書ける内容もあるだろう、と感じています。

 

イメージどおりだった、あるいは、ちょっと想像とかけ離れていた、などなど。ちょっと想像いただきながら、暇なときに見て下さると幸いです。

 

 

 

・前情報

大学を卒業後の、2年間の初期研修(半ば義務化された制度)の内容になります。色々な科目をグルグル回る、アレです。

 

僕は、都内の某大学病院で研修していました。詳細な人数を述べるとバレてしまいますが、同期の研修医は都内としても、かなり多い部類でしたね。本当に、にぎやかでした。

 

都心部にあるので、仕事帰りの娯楽も充実していました。生活しやすいロケーションだったと思います。

 

 

 

・給料

気になる方が多いと思います。先に書いておきます。

 

いま、昔の通帳を確認したところ、手取りで25万~33万の間をマークしていました。残業が少ないと、21万くらいで、ちょっと忙しいと30万を超えるくらいかしら。

 

ちなみに、初期研修の間に限り、バイト(医師免許を使った副業)は、原則的に許されていません。厚労省が全国の病院に指導していますので、ここの抜け道はないと思われます。

 

医師としての労働賃金は、純粋に病院から支給される給与が全てになります。

 

 

 

・労働環境

こればっかりは、科目によるとしか言えません。あまり答えになっていなくて、申し訳ないです。なるべく一般化して、まとめます。

 

あくまで、「初期研修医」の話にはなりますが。最近は、あまり「めちゃくちゃ」な労働体系には、なっていないと思います。というのも、厚労省が指導しているからです。法定労働時間を遵守するように、お上が通達しているため、病院も下手に逆らえません。

 

基本的には、8時30分~17時15分でした。残業も、なるたけ短くなるように管理されており、当直(寝ずの番)も免除されていることが多かったです。「守られた環境」で研修できたと思っています。

 

ただ、そうはいっても、例外はあります。外科系の場合は夜が遅くて、本当に大変でした。手術がある日については、下手したら23時を回ることも。手術は基本立ちっぱなしなので、足腰が変になりましたね。もちろん、毎日ではないのですが。

 

 

 

・プライベート

土日は基本的に休みでした。

 

ただし、これまた科目によるのですが、土日に当番で出勤することはありました。他の人が平日にやり残した仕事だったり、ちょっとした処方ミスを修正するように言われていました。だいたい、午前中か、遅くても昼過ぎには帰れていましたね。

 

同僚同士は、とても仲が良かったです。しょっちゅう飲み会が催されていました。なかよし同士は、旅行にも行っていたみたいです。

 

そういった意味でも、ちゃんとONとOFFが区切られており、ほどよい緊張具合で仕事できていましたね。

 

 

 

・謎の風習

謎が多かったです。電子カルテでIT化されている割には、なぜか紙でやりとりしている部門があるのです。

 

例えば、しらべたい検査項目があって、電子カルテで入力するとしますよね。端末に入力して、保存すると、机の脇にあるコピー機が不穏な音を立てはじめます。なぜか、紙を出してくるんですよね、そいつ。そいつが出した紙を、わざわざ、別の部門に出しにエレベーターで降りたり。意味不明なタイムロスですよ、これ。

 

あとは、そうだなあ。

 

検査の依頼の締め切り時間をすぎると、いろいろと手動になります。採血のラベル(採血管の識別のバーコード)を、夜中にペタペタ貼ったり。40歳のベテラン医師と、夜にペタペタと採血ラベルを貼っていました。内職かあさんの気分でした。

 

あとは・・・。

 

大事な検体は、手持ちでしたね。これは、まあ安全面からは分かります。ちょっと厳しいのは、例えば10階にいるとすると、一気に2階や3階まで降りなきゃいけないのです。事務部門の方が、沢山いらっしゃればお願いすることもできるのですが、人件費抑制のため、あまりいらっしゃいませんでした。

 

 

・体育会系おねえさん

個人的に、一番こわかったですね。体育会系おねえさん。

 

あまりの理不尽で、相談部門にいった同期がいたのですが。ちょっとメンタルが弱い同期でした。

 

そこの、相談窓口のおねえさん。「みんなが成長しているのに、自分だけ遅れてコワくないの? 経験値が上がらないよ!」とおっしゃったようです。

 

その同期は、完全に泣き寝入りだったみたいで。

 

おねえさんは、みんなをシゴいて経験値を上げたんだと思います。

 

 

 

後半、ちょっとふざけました。ごめんなさい。

 

語郎