有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

当直と不健康。睡眠と健康。【A医師との対談】

労働の話題

久しぶりにA医師と語らいました。

 

あまりA医師の労働状況が分からなかったので、そのあたりを聞いてみることにしました。

 

普段の業務に加えて当直も頑張っている状況を聞くに、ゆとり世代な僕とは対照的であり何とも言えない気分になります。

結論

・当直(夜勤含め)は体に悪い。可能なら避けたいところだが・・・。

・何だかんだで睡眠はメチャ大事。早死にしたくないなら、しっかり寝ること。

当直のこと

僕:「当直のこと、聞きたいのですけども。1ヶ月でどれくらい入ってますか?」

  A医師:「月に2回くらいかな」

僕:「実際の労働は、どんなスタイルでしょうか?」

  A医師:「歩いてくる人については、初期研修医が見て、自分が電話で相談を受ける感じ。救急車が来ると起こされて、対応するよ。点滴とったり、画像を見たり、検査したりね。一般的な対応をする感じだね。小児科とかは自分らがやらないので、専門の人にお任せする感じ」

 

僕:「1回入ると、お手当はどのくらいでしょうか?さすがにちゃんと出ますよね」

  A医師:「出るよ。7万円とか。多少きつくても、やってしまうわ」

僕:「多忙なイメージがあるのですが、やっぱり、眠れないですかね?」

  A医師:「日による。まったく眠れない、という日も珍しいかな。電話がかかってきたら、電話口で対応しなきゃだし。0時から6時くらいまでが勝負だ」

 

僕:「当直明けってダルいですよね?僕は嫌なので、やりたくないですけども」

  A医師:「ダルい。頭痛くなったり。やっぱ、不健康だよね。どう考えても。実際問題として、当直で寿命縮むと思うし。体感としても悪いのは確かかな」

閑話休題、昔話

僕:「初期研修の病院、ベッドが固かったですよね。あれ、ヤバかったですよ」

  A医師:「あれね(笑)、流石にひどいよね」

僕:「ベッドが固いうえに、しかも二段ベッド。上下の人が、出入りしまくるから、揺れる揺れる。当直向けのアメニティがヤバかったです。 小屋みたい」

  A医師:「あれは・・・。んー。酷かった」

僕:「ちょっと、手当が安いのも・・・・」

  A医師:「安い。うん。 それも良くないよねぇ・・・。改善の余地がありすぎる。まあ、でも、どこもそんな感じだと思うけどね」

現状

いやあ、やっぱり救急センターとかは多忙みたいでした。実際、A医師は希望してやっておられるそうなので、融通は利くとは思うのですが。

 

ちなみに最近の僕はというと、オンコール(基本呼ばれない)だけで、当直はやっていません。もちろん夜勤もなし。ちょっと、当直とか無理っすわ・・・。

 

なんかねー。僕、毎日ガッツリと寝てないと、体調ヤバくなっちゃうんすよねー。

より正確にいうと「ヤバくなると自覚してる」から、当直とか当番とか当直バイトとか、意図的に全くやらないんですよねー。

ロングスリーパーの悩み・・・

もう30年近く生きていると自分の体質も自覚するところです。あえてキツイ当直は避けて生きているので、まあ正解だったと思っています。まあいろんな局面で不利になることはあるでしょうが・・・。

 

夏場の当直のとき。誰よりも先に仮眠室に駆けこみ寝ころんだところ、なんか部屋で気持ち良くなり、18時に意識が落ちてしまい、ぶっ続けで翌朝の7時まで寝てしまいました。幸い電話が少ない科目なのが救いでしたね。それ以降も最速で睡眠して最後に起きる、という「眠りっぷり」を披露してしまいました。

 

当直じゃなくても、平日すら8時間近くガッツリ寝ているのですが、8時間じゃ全然足らなくて、体感的には11時間くらい必要です。実際、休日はそれくらい寝てます。22時に寝て、起きるのが翌日の9時とか。 いまだに「小学生か!?」ってくらい、寝ちゃうんですよね。

たぶん、ロング・スリーパーの部類に入るんだと思います。

健康と睡眠

学生時代から、何よりも自分の眠りに忠実でした。寝ないと「脳ミソの悲鳴」が聞こえてきて、仕事中だろうが課題があろうが、やっていることを全部放棄して、寝てしまうんですよね。

 

学生・新社会人にありがちなオールで飲んだりしたこともなく、ひとりで絶対に途中で帰って寝まくりました。

医者というのはことごとく不健康なイメージがありますが、僕は完全に真逆を行ってる感じですわ。

それのおかげか、成人してからも体調がすごく良いのですよね。風邪で休んだこともありませんし、やっぱり理想的なのかも知れません。

 

「夜勤という勤務形態」は明確に発がん性があります。これは疫学的に判明していることです。発がんをきたすような睡眠不足のスタイルが、ほかの病気を誘発しないとも限りませんし。いや、この辺は論理の飛躍であり、抽象的であって、エビデンスはないですけども。やっぱり生活リズムは大事ですし、これからも当直せずに寝まくろうと思います。

 

語郎