・剣道の習慣
僕が通っていた小学校では、なぜか放課後にデカい体育館をつかって、剣道教室が催されていました。近所にすむ文房具屋のおじいさんが、剣道の達人で、鬼強い人でした。その人が直伝で教えてくれていたのです。
なかば強制的に、みんな剣道をやらされる格好でした。なので、僕としては「日本中の小学生って、みんな剣道やっているんだよね」と、勝手に思い込んでいました。どうやら違うらしいことが、最近判明して、ちょっと驚いています。
さすがに、毎日ではありませんでしたが、週に2、3回は参加していました。小学1年生から、結局高校生まで、やり続けていました。塾とか、予備校の前に、わざわざ剣道やって、出動していました。
特段、好きだったわけではないのですが、もう習慣化していましたね。謎の義務感というか。夏場の、ラジオ体操みたいな感覚だったと思います。
・有段になるまで
小学生の高学年にもなると、塾に行ったり何やらで、離脱する人も増えてきます。ただ、なぜか僕はやり続けていました。
「もう、ずっとやっている訳だから、段位をとろうよ。内申書にも有利だよ」という達人の提案に、何の疑問もなく従うことにしました。
以下、僕が受験した、平成12年度の話になりますが。ちょっと今とは違うかもしれません。くわえて都内の話なので、もしかしたら県が違うと事情が変わるかもしれないです。
剣道有段者になるまでには、とりあえず、剣道一級をとらねばなりません。その一級は、小学6年生以上で、受験できました。
無事、剣道一級を取得できれば、初段の審査資格が得られます。初段の試験は、最低でも中学2年以上(一級を合格後、満3ヶ月以上経過を要する)だそうです。記事冒頭の手帳に書いてありました。
普通に剣道を続けていれば、受験までは問題ないようです。
・初段試験
すみません。一級の試験は、ずいぶん前でしたし、なぜか全く記憶にありません。適当なこと書くのもアレなので、スルーさせて下さい。ごめんなさい。
初段については、はっきり覚えています。
じつは、初段の受験前に、書類審査みたいなものがありました。剣道の精神とか、技とか、そういった内容についての作文がありました。こちらについては、道場の有段者に聞けば、添削してくれます。僕もガッツリみてもらい、問題なかったです。
試験会場については、市営の道場でした。一日、借り上げていたようです。
試験内容は、普通の掛かり稽古(二人同士の打ち合い)と切り返し(一方が相方に連打する)に加えて、型の試験がありました。型とは、「こう襲われたら、こう切り返す」みたいな技のパターンを木刀で実技するものです。基本、周りとおなじ動きをすれば、おおきな問題はないようでした。
全部で、3~4時間だったかしら。待ち時間の方がちょっと長くて、疲れた気がします。合格発表は、確か、その場で通達されました。
・剣道をやって、よかったこと
ちょっと体力がついた気がします。最近は運動しないので、ダメダメですが。あと、姿勢がよくなりますね。
体験した内容ではありませんが。よく言われるのは、警察官に採用される際には、いくらか有段者は有利らしいです。剣道に限らず、柔道や合気道などの武道経験者は優遇されるようで。実際、警察署には道場があり、警察官は定期的に稽古しています。
・剣道をやって、大変だったこと
防具が重くて、着ていると暑いです。防具をもって移動するだけで、それなりの体力を使います。
・余談
最近しったのですが、二刀流の剣道の流派があるらしいです。夢があって、いいですよね。
二刀流を極めたら、地球で最強になれそうです。
語郎