有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

医者の転職事情の実際のところをシビアに教えてもらった。

 

 

求人サイトじゃ分からないこと

業者さんの求人サイトをみれば、おおざっぱな給料の相場が分かります。正確な数字はわかりませんけれど、なんとなくの肌感覚が掴めてくるものです。

しかし実際の給料水準まではわかりませんし、求人情報がアップデートされておらず、古いこともあります。ましてやコロナ禍ですし、多かれ少なかれ、求人や医者の転職事情も変わっているハズで。

数字を眺めていても仕方ないので、いっそのこと転職のプロ、エージェントさんに聞いてみることにしたのです。

 

結論

結論から。

おおよそ僕が持っていたイメージどおりのお答えでした。

・都内を含む都心部では給料相場が全科目共通で低め。

・コロナ禍で求人数が落ち込んだ科目もあり、とくに小児科と耳鼻科で顕著。

・医者6年目くらいだと、バイトを抜きにして都内では1000万乗れば良いほう。

 

各論

立地

医者も多い都内では、相場が低めです。イメージどおり、僻地になるほど給料は良くなります。

ただし、穴場的な施設もあります。千葉県や埼玉県の立地であっても、都内からさほど離れていない割に高給を提示する法人もあります。 さほど僻地というわけでなくても、よい条件の施設は都市近郊にあるわけです。

 

科目

内科と外科をメジャー科目、その他をマイナー科目と呼ぶとします。相場としては、ややメジャー科目のほうが高給らしい。

あとは耳鼻科と小児科は壊滅的だそうで、紹介できる案件も非常に少ないと。もともと風邪などの感染症が多いですし、コロナ禍での受診控えが直撃しているようです。 それに引き換えると、意外にも慢性期の病棟は求人が減っていないとのこと。

年収の相場

大学だったり国立、公立病院を除いた給料の相場としては、医者6年目で800万から1200万程度とのことでした。 ただし、前述のとおり都内にこだわってしまうと、1000万には乗りにくいようです。

とはいえ、非常勤のアルバイトと組み合わせることは可能ですから、常勤先とアルバイトでの副業収入を合わせて全体としてみると1000万に乗ることがほとんどです。

 

感想

転職業界では老舗のブランドとのことで、説得力がありました。高給を煽ってくるわけでもなくて、すごく現実的な数字を出していただき、実際のところがわかりました。たまにサイトをみていると「年棒2000万から!!!」みたいな情報があって、そういうのを見てしまうと、内心では「大丈夫かいな・・・」と感じていましたので。なにかしら訳ありだったりするのでしょうね。

 

それは別として、最近は若手の医者の相談も多いと教えていただきました。というのも大学を経由すると、あの「無給医」になってしまうリスクがあるため、あえて民間の転職サイトを使う人も増えているためだそうです。民間の業者さんのネットワークも発達しているため、昔みたいな懸念は少ない、とのことでした。これもインターネットの発達のおかげなのでしょう。しみじみと感じます。

 

最後になりますが、あまり一つの情報を鵜呑みにしすぎることなく、自分の目で確かめて進もうと思います。

 

 

語郎