小さい頃から、血が怖い。
何故でしょうかね。とにかく、物心ついたときには、血が苦手でした。あまり得意な人はいらっしゃらないと思いますが、僕の苦手具合は異常だと感じています。とんでもないレベルです。
不思議なことに、きっかけになり得る「トラウマ体験」のようなものが思い当たらないのです。気がついたら、苦手でした。
小さいケガで少し血がでるくらいなら、みなさんも経験があるかと思います。小学生のころに彫刻刀で左親指を切ったときに流血して、ぶっ倒れましたね。あと、フェンスのヘリで左手の甲を切ったときも、クラクラしました。ケガはそれくらいでした。
なかなかの卒倒ぶり。
小さい頃は、血の話を聞いたくらいでも、気分が悪くなっていました。こう、頭から血の気が引いてくるんです。動悸がしたり、目の前が白くなったり。力が抜けてしまい、立つのが難しい状態になっていました。
親戚に医者が多いものですから、両親としては「息子にも医者になってもらいたい」みたいなテンションだったと思います。しかしながら、あまりの僕の卒倒ぶりに、医者になる適性がないのではないか、と薄々勘づいていたみたいです。
実習は地獄の日々。自主訓練も開始。
座学ならまだしも、実地での勉強は地獄でした。内臓やら血やらのパレードです。苦手な人からしたら、もう、苦行ですね。体力や進級うんぬんの前に、気持ち悪さとの闘いでした。
そういった中でも、少しでも自助努力は必要でしょう。少しずつですが、ならしていく方法論があります。最初は弱い刺激から、たとえば、血に関する動画を見たりですね。まあ根性論の世界ですが。
努力のおかげもあったのでしょう。「他人の血や内臓」なら、なんとか、大丈夫にはなりました。ただ、やはり凄惨なものはキツイですね。鼻がいいのか、何なのか、やたら鉄っぽい匂いに敏感なのです。それも気分が悪くなる事情な気がします。
「自分の血」も、ある程度は、大丈夫になりましたね。この問題、一件落着だと勝手に思っていました。
やっぱり、自分の血は苦手。
つい先日、風呂場で足首を浴槽の壁に、盛大に打ち付けました。「あー、ぶつけちまった」程度であったのですが、そこから鈍痛が開始。だんだんと酷くなっていきました。
ぶつけた数分後までは気付かなかったのですが、足首の皮膚が割れて流血していました。決して深くはありません。傷が少し長かったのと、入浴後で血流がリッチだったのでしょう。すぐには止血できません。
多めの血の量に怖くなって、また、目の前が白くなりました。倒れそうになりました。さすがに、近くにいた両親に助けを求めましたね。絆創膏を貼って数分で、血は止まりました。
あきらめの境地
これは、もう改善できないのだな、と悟っています。20年近く闘っていますが、よくなる徴候はないです。
他人の血でも、いくらか気分は悪くなります。もはや、職業適性を疑うレベルなのです。この有り様では、医者として大成するのは不可能でしょう。
その点を悟ってから、経済・投資・事業・ビジネス関連の勉強や技能にステータスを全振りするようになりました。
語郎