有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

スキンヘッドおじさんが馬鹿にされた話。

 

「ハゲいじり」の実話

最近あった、「ハゲいじり」の実話です。

実話ですよ。

創作ではありませんが、

身バレ防止のために多少の脚色は加えてあります。

 

登場人物
・語郎 → 僕
・事務員さん → 僕と一緒に仕事する人。
・取引先の事務長 → 僕が仕事先で出向く施設の偉い人。
・スキンヘッド理事長 → その場には居りませんが、僕の勤務先の偉い人。

 

僕が仕事の用事で、取引先の事務長に会ったときのこと。

僕と付き添いの事務員さん以外に数人、職員が居りました。

見慣れたメンツでしたし、

暇だったので、フツーに打ち解けて談笑してます。

その場にはスキンヘッドやハゲてる人は居ませんでした。

 

なんの話の流れなのか、

取引先の事務長が「ハゲいじり」を突然おっ始めました。

 

出先の事務長「語郎さん。最近、そちらの理事長さんはお元気ですか?」

僕「まあ。元気そうです。僕は最近会ってないのでアレですけれども」

出先の事務長「僕も、最近会ってないけど。オタクの理事長さん、

さらに髪の毛薄くなってきたんじゃないですかね〜wwww」

僕と事務員さん「・・・・(苦笑するしかない)」

出先の事務長「語郎さん髪長いんだから、あげちゃえば良いのに〜wwww事務員さんの髪もあげてあげて~wwwww」

 

僕と事務員さんは立場上、

苦笑いするしかできませんよね。

内容が内容ですし・・・。

事務員さんは「あー」とか「うー」とか言ってました。

 

マジの話ですよ。

 

もちろん、スキンヘッド理事長はその場には居ません。

居ないからこそ話題に上がったのか。

でも居ない人の身体的特徴をあげつらうのも、

なんだか卑怯な感じで感心できませんよねぇ。

 

件の取引先の事務長も、

まさかスキンヘッドご本人が居る前では絶対イジらないし、

イジれないでしょうにね。

ゆーてビジネス関係があるわけじゃないですか?

 

でも、一応の取引関係があるにせよ、

腹ン中では「ハゲてて面白い頭のスキンヘッド」

って思ってたわけですよ。

 

いい歳こいた大人が唐突に容姿いじりを始め、

それを周りが咎める状況にならない公然のルール。

 

これがハゲやスキンヘッドいじりのリアルです。

パブリックでフォーマルなビジネスシーンでも

笑いの対象になるのがスキンヘッドなのです。

 

SDGsの時代に嘲笑の対象になる

ハゲとかスキンヘッドは、
どう頑張っても、

「カッコいい側」にカテゴライズされないんですよ。

 

僕が立ち会うことになった先の実話のように、

立場や文脈や関係性を抜きにして、

「とりあえずイジってもいいヤツ」

になってしまう。

 

ハゲやスキンヘッドはイジっていい、

いくらでもバカにしてOK、

っていう雰囲気って、

なかなか治らないモンです。

空気とか文化のレベルの話なのです。

 

ポリコレとかSDGsとか、

耳触りのいいスローガンを謳ってる時代なのにねー。

 

ハゲだけは治外法権

なんか変だなぁ、と思います。

個人的には。

 

カッコよさは他人が決めるもの【重要】

ハゲやスキンヘッドもカッコいいという主張もあります。

それは存じ上げております。

 

でもこれは結構重要な論点で。

かるく流していい論題ではありません。


そもそも論、

カッコいいかどうかって他人が決めるモンだと思ってます、

僕は。

 

ひとつ思考実験の命題。

 

僕が(良かれと思って)

鼻毛生やして、

ヒゲボーボーにして、

頭がハゲ散らかってて、

顔中ブツブツのニキビだらけだとして、

僕としては「俺って野生的でイケてる」って自分のなかで「信じて」ても。


周りの人は「うわぁ、キモい奴ぅ」ってなるじゃないですか100%。

おそらく女性ウケはおろか、

一般男性からみても近寄りたくないって

感じさせる妖怪みたいなフォルムでしょう。

(最近の男性は小綺麗ですから尚目立つでしょう)

 

大衆が「カッコよくない、キモい」

って思うなら、

やっぱり一般論として、カッコよくないんですよ、もう。

少なくとも、そのマーケットでは。

 

カッコよくなりたいなら、

せめて最大公約数を取るべく、

戦略をねらなあかんのですよ。

とくに非モテ群は(僕を含む)。

 

この命題を真としたうえで

以下の議論を進めます。

 

コンテンツとスキンヘッド

帰納的に考えてみても、

やっぱりスキンヘッドのウケは悪いのです、

日本では。

 

「大衆がどう思うのか」。

 

これは身近な例をみれば分かります。

たとえばコンテンツの世界とか。

いくらか例をみれば帰納的に議論を進めることができます。

 

僕の好きな「テニスの王子様テニプリ)」。

テニプリとかの女子ウケを狙ったアニメで、

スキンヘッドだらけってことはないですしね。

(何人かはいますけどね。ジャッカル桑原っていう強キャラはスキンヘッドでしたし、石田も強キャラです。)

 

理由は簡単。

製作者側が女性ウケが相当に悪かろうと予想してるから、です。

 

アニメに限らず、ジャニーズでも、俳優、タレント然り。

 

キャラクターのアイコン、アイデンティティとして

スキンヘッドや薄毛は印象が良くない、ってことの現れ。

 

コンテンツの世界まで浸透している有様ですので、

スキンヘッドはカッコいいというプロモーションは、

もうどう頑張っても無理で、

失敗しちゃうんです。

 

冒頭のように、

理事長という権威性があって、

通念上は偉い存在でも、

薄毛なだけでバカにされちゃうのだから。

 

マーケティング上、

ハゲやスキンヘッドを

カッコいい方向にカテゴライズするのは無理がある。

そんな風にこの実話を通じて、

感じました。

 

いじる側も薄くなってるという地獄

万人いじりされるハゲネタですが、

イジってる側も薄かったりしますよね。

 

ひろゆきさんとかもよくハゲをイジるのですが、

ひろゆきさんも昔と比べると薄くなってます。

自分ではわからんのかもしれないけれど。

 

歳取ればある程度は誰でも薄くなります。

加齢現象であって、仕方ない。

しかも、円形脱毛なんかは原因不明で、

誰でもなるわけですよね。

 

こういう、

人の外見を使った

安い笑いがなくなれば、と切に思います。

 

まあ無理でしょうけどね、日本では。

 

 

 

語郎