働かない人たち
社会人になって、普通に就職してみて、驚いたことがあります。人のことを言える立場にはないのですが、結構な頻度で「働かない人たち」がいらっしゃることです。
そりゃ社会人ですので、あまりにも露骨なサボり方をする人は、目立たないかも知れません。そうはいっても、どの職場にも一定数、なまけちゃう人がでます。
そんな、年齢層を問わず、出没する「働かない人」ですが。正直、そういった方が出没するのは、自然界のメカニズム的に合理的なのですよね。そんなところを、記録しようと思います。
体験談
専門資格をもって働いている僕のいる環境でも、やっぱり「働かない人」は出てしまいます。
研修医時代
一緒に頑張る同期が、何十人もいるような施設でした。人数も多いからだとは思いますが、やっぱり2~3割程度は、ゆるい感じの人がいました(僕も、基本ゆるめでした)。そんな、ゆるい感じの人たちも、基本的には皆と打ち解けていましたし、楽しんでやっていました。特段、周りから怒られることもなく、ある意味で要領がいいのかも。
※ゆるい、といいますのは、最低限のタスクをこなすのに満足しちゃう的なニュアンスです。ゆとり世代感が、でちゃっている人をまとめています。
現在の環境
上記の研修時代を終えて、いまの環境に至ったわけです。同期も数人しかおりませんし、そもそもセクションが細分化されておりますので、職場の医師も、全体で10人もいません。
そんな数人のなかでも、やっぱり「働かない人」がいます。それも、わりと中堅~上部クラスの人なのですよね。具体的には、他の医者(まあ大抵僕を含めた若手になりますけれども)に仕事を丸投げしたり、当直や当番を露骨にサボったり。
他のセクションへ、お助け的に外来を手伝いにいったことがありました。そのセクションの医者は、本当にヤバかった。・・・もう、ほとんど職場に来なかったのです。その人は常勤のハズなのに、週に2回くらいしか顔を合わせられませんでした。こうやって文字に起こしていると、その異様さを再認識できました。
自然の摂理だから、怒らないことにした
こういう人間が、常勤で働いていることが、まあ終身雇用社会・日本の終焉を示しているような気がします。ですが、ちょっと論点がずれるので、今回はこの点については、スルーします。
ぶっちゃけ、「働かない人」を怒っても、しかたがないのですよ。
昆虫の世界でも、群の一部は真面目に働かない、という有名な話があります。
働き蟻の群がいたとして、その群の2割程度は仕事をしないで休んでいます。「働き」とかいっちゃっている割に、休んでいます。ところが、この2割は非常に重要な役目をもっています。いま頑張って働いているアリに対する予備力なんですよね。
いま頑張ってるアリ(全体の8割程度)が、何かしらの事情で死んだとします。ドカッと2割程度が死滅したとすると、全体としての群のパワーが減ります。そこで、いままで休んでいたアリが、補填に入るんです。意味があって、休んでいるんだと思います。
まとめ
「働かない人」に対して、真っ向に勝負をしかけても、徒労に終わるでしょう。彼らは自然界のシステムと同様、「サボる」ようにセットされているからです。そう思うようにしています。
「あ、この人は予備力を蓄え中なんだなぁ。がんばって、貯めるんですよ」と唱えています。
語郎