有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

実践してきた、記憶に定着しやすい暗記術。【医師国家試験合格者の目線】

資格試験に受かるための勉強法について、僕が実践してきたことを、今までブログでまとめて記録してきました。「医師のキャリア選択」カテゴリーに、分類されています。お時間がおありでしたら、ご覧くだされば幸いです。

 

資格試験といえば、やはり「暗記」からは逃れられないでしょう。元来、暗記することが苦手だった僕にとって、医師国家試験はキツイものでした。暗記のオンパレードだからです。試験科目もたいへん多くて、その勉強は過酷なものでした。

 

決して地頭がよい訳でもございませんので、周りに追い越されないように必死でした。今回は、僕が実践するうちに身につけた「記憶に定着しやすい暗記術」について、記録して、公開しようと思います。

 

 

・「継続は力なり」の原則

詳細な暗記術に入るまえに、まず念頭に置きたいのが、「継続は力なり」の原則です。すべての物事に共通することだと思います。やはり「継続は力なり」なのです。

 

ただしい努力を、粘り強く続けることができれば、「天才」でなくても、目標を達成できると思います。

 

多少暗記が苦手だとしても、まずは、自分を信じること。ここからスタートです。

 

 

 

・定着し「やすくなる」ための暗記の方法論

①寝る前に、知識を詰め込む

幼い子供が寝ているときに、ゴロゴロと動きまわるのは、日中に得た知識を定着させるためだそうです。寝ているときに、知識を整理しているのです。

 

知識を脳に定着させるには、良質な睡眠の確保が望ましいのです。とくに眠る前の知識については、定着しやすいとされます。

 

僕も実践するうちに、この方法論を体感しています。下手に徹夜で覚え込もうとするよりも、知識の定着がいいのです。

 

 

②しょせん、人は忘れる生き物。ローテーションを意識する

「1週間前の、夕ご飯をおぼえていますか? 教えて下さい」と突然聞かれて、即答できる方は少ないでしょう。この記事を書いている僕も、危ういです。

 

そうです。人間の記憶など、雑多なことであれば1週間程度が限界なのです。いちいち覚えておらず、無駄なことは忘れるようにできているのでしょう。

 

つまり、「知識に触れていない」期間が続いてしまうと、いとも簡単に忘れます。そういう限界を把握しつつ、打開する策があります。

 

知識に触れるローテーションを、意識するのです。たとえば、「月曜日は内科、火曜日は外科、水曜日は小児科・・・」といった風に。そして、その翌週も「月曜日は内科、火曜日は外科、水曜日は小児科・・・」と固定するわけです。

 

「毎週◯曜日は、この内容を勉強する」のように固定化すると、リズムが形成されます。結果的に、記憶に定着しやすくなるでしょう。

 

まずは、自分のタスクになる暗記科目を書き出してみましょう。この科目は、毎週◯曜日に覚える、と固定化してみてください。毎週のリズムを作れば、知識の定着が促されるハズです。

 

 

③「暗記」以外の体験と結びつける

ある意味で、逆説的な話になります。あえて「暗記」を意識しない、というものです。

 

人間の記憶は「海馬」と呼ばれる脳の部分にプールされています。この「海馬」のそばには「扁桃体」と呼ばれる部分が隣接しています。この「扁桃体」は、おもに恐怖や歓び、痛みといった強い感情を制御しています。「扁桃体」が活性化されると、「海馬」も活発になり知識定着が促進されます。

 

みなさんも、コワい体験はよく覚えているでしょう。恐怖体験とリンクして、記憶定着は増強されます。

 

とはいえ、暗記するのに、いちいち恐怖するのも嫌な話ですよね。ですから、「問題集を解いて、正解したり間違ったりといった体験とともに、覚える」のが、理屈としては筋が通っています。

 

間違えると、多かれ少なかれ、ショックですよね。その体験を大事にしてみてください。思っているより、定着します。

 

 

 

・結論

以上、①~③まで、できる範囲で取り組んでいただければと思います。

 

 

語郎