有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

医学部医学科を卒業後、医者じゃない進路をとった友人たちの話。

 

いろんな進路をとった同期・先輩たち

「せっかく6年間もかけて医学部医学科を卒業したのに、研修医をしないで他の業界に入る人って周りにいるの?」。たまに疑問に思う人がいるみたいで、質問されることがあります。

 

実際のところ、います。僕の周りでもチラホラいますね。

 

ここでは医学部を卒業後、変わった進路をとる例を紹介します。

総論的なこと

国家試験合格後の初期研修は半ば義務になっているため、さすがに終える人が多いです。

その後の進路は各人の自由ですが、たいていの若手たち、だいたい90%くらいの人は専門課程の後期研修に進みます。残りの5%は自費診療とか医療行政に進むイメージです。

それ以外の人たち、それこそ5%以下くらいの人が医療以外の業界に流れます。

ただ医療を本業としつつ、たとえば不動産やら株やらに手をつける人も一定数居りますので、実際にはもっと多くなるはずです。

 

身の回りの人たち

僕の周りの例を取りあげます。医療を本業とせず、完全に医療業とは異なる進路をとった人を紹介します。けっこう特殊なので、特定されない範囲でぼやかして書きます。

 

①武闘家・ボクサー

ネタじゃなくてガチです。実話です。

 

もともと空手が大好きで、大学に入学してからも講義そっちのけで空手に勤しんでいた先輩がいました。その人は空手に熱中するあまり、研修医の過程には入らず、そのまま空手の道場に入り、修行をしています。最近は師範としての仕事をしているそうです。たまに大学に来ては、学生に稽古をつけているとのこと。

 

ほかには、ボクサーとして大会に出ている先輩がいました。医業は退いたそうです。もとは救急系で勤務していたのですが、ある日突然、格闘技の世界に入りました。ちょっと変わった人だったので、周りの人は驚きませんでした。

②不動産関係

大学のころ、僕の左隣の席にいつも座っていた友人の話です。もともと講義中に株をやったりFXをやったりしていて、そっちの気が強い人でした。親御さんが不動産関係の仕事をしており、その影響か、医学の勉強とは別に宅建を取得していました。さすがに資格保持者ということもあり、相当くわしい。学生時代から、物件の下水道の位置とか配管の決まりとか、およそ一般には知り得ない知識を豊富にもっていました。最近になって、いよいよ本格的に不動産コンサルタントを始め、独立すると言っていました。

 

完全に別件ですが、僕の右隣の席の友人は、大学院に進学し、現在は無きゅ・・・、この辺でやめておきます。

 

③出版関係・作家

医学書を扱う出版社があります。そういった業界には、医療知識のある人の需要が地味にあったりするそうです。知識は別として、医療業界特有である母校や知り合いの「コネ」も期待できるため、営業ルートとしても機能するとかいう話を聞いたことがあります。これまた僕の少し上の先輩で出版関係に進んだ方が何人かおられました。

 

出版関係で作家になられた先輩がいました。ちゃんと成功しているらしく、ドラマ化までされたそうです。

 

パイロット

これも大学の先輩の話。大学卒業後から戦闘機に憧れるようになり、改めてパイロットを目指した人がいました。国際線でパイロットをやっているそうです。さすがに戦闘機に乗るのは、なかなか、非現実的だったようです。

 

⑤議員

議員になった先輩がいます。市議会議員、国会議員、などなど。これも医師会の「枠」みたいなルートがあって、強力な「コネ」があると当選しやすいそうです。

 

大学の先輩の他にも、僕の住んでいる地域の医師会から立候補して、国会議員になった人がいます。

 

ニート

同期で一名、誕生してしまいました。実家が太いとのことで何とか生活できているみたいです。

 

まとめ

まだまだ居た気がしますが、すぐに思い出せる範囲ではこれくらいでした。

 

ちょっと僕の母校では多いのかな、とか思ったり。学部の4年あたりから大学は学生のことを放任し始め、学部6年の時には完全に放置状態に至るので、時間の余裕があるせいか、変わったことをする人が多かったです。

 

語郎