よくあがるネタですね。僕として、かんがえるところを記録しようと思います。ちょっとシビアな話題に、なってしまいます。しかし、とても大切なことだと感じているため、とり上げることにしました。これから受験を控えている方や、お子様をお持ちの場合には、ちょっと閲覧注意です。とても現実的で、エグい話になってしまいますから。
僕は、わりかしリアリストというか。いい意味でも、わるい意味でも、現実主義者です。なので、話がキツイ方向へ行きがちです。すみません。
結論を急ぎますが。「受験を意識した段階で、損切りと進路選択の分散をしましょうよ」という話です。
・行方をくらました人たち
僕の高校は、ほぼ全員が大学に進学します。都内でも、わりと有名どころの大学に進学する生徒が多いです。当然のことながら、受験勉強に打ち込む生徒が多いです。
医学部受験や東大受験の界隈では、その難易度のため、多浪(2年以上の浪人と定義します)の受験生がチラホラいます。とくに医学部ですと、社会人受験層もいらっしゃるため、全体的に受験層は高齢になります。
僕の知り合いで、親戚に医者が多い人がいます。両親の意向もあるのでしょうが、本人は医学部を志望していました。しかし、6浪するも、どこも引っ掛からず。現在、何をしているか不明です。ニート説が浮上しています。
また別の友人にも、似たような人がいます。親族は、東大卒ばかりのようです。その彼も、親戚と同じく東大を目指していました。受験勉強を頑張りましたが、落ち続けたようで、やはり消息が不明です。
・王道少年漫画の「努力×友情=勝利」が成立しない現実
もちろん、夢を目指して努力するのは、すばらしいことです。若いうちの特権でしょうし、ぜひ、頑張るべきです。ですが、ある種のリスクも内包していると思います。
まわりの人たちは「頑張れ!頑張れ!ちょっと浪人してでも、合格を目指すんだ」というかも知れません。ですが、逆のはなし。「頑張らんで、いい!!そろそろ、受験勉強を辞めるんだ!」とは、あまり言いません。というか、本人を前にして言えないでしょう。ここら辺に、おおきなリスクがある気がしてなりません。
ある種の、幻想があって。王道少年漫画でいう「努力×友情=勝利」ってやつですよ。そりゃ、もちろん合格した人たちは、努力しているでしょうし、支えてくれる仲間も居たでしょう。
ですが、おなじような努力をしても、実を結ぶことが無かった人たちも、たくさんいるハズです。「努力したし、支えてくれる人もいた。環境として、最高だった。だけど、失敗して破綻した・・・」というケースも、当然あります。むしろ体感としては、こちらの方が多いでしょう。みんながみんな、希望できるような結末には、なり得ません。多かれ少なかれ、妥協しています。
受験に限らないですが。「努力」したけれど、事業が成功しなかった人。甲子園に行けなかった人。結婚できなかった人。資格を取れなかった人。有名人になれなかった人。たくさん、たくさん、います。
・投資と同じく、損キリ戦術と、リスク分散を!
人生なんて、しょせんは80年程度のものです。ながそうで、意外とみじかい。1年は貴重なのです。
そこで、投資的な考え方を、受験にも当てはめてみます。
①損切り・・・浪人しても構わないが、きちんと年月を決める。2浪の時点で、決まった大学に進学する。受からなければ、就職する。例としては、そんな具合です。
②リスク(進路)分散・・・「東大!!」など、無理くり一直線に決め過ぎない。叶わなかったときの予防線を、自分のなかに残しておく。
①と②のバランスで、受験勉強の努力を重ねると、「努力の沼」にハマらずに済むと思います。
語郎