・「おまえの家系、滅んでまうぞー」
僕のあまりの非モテっぷりに、面倒見のよい上司が、いつも心配していた。いままで全く女性と交際したこともなく、そういった気も全く起きない。僕の状態を見るに見かねて、上司が雄叫びを上げたのだった。
もう28歳である。両親と暮らしているため、いろいろと言ってくる。「はよ結婚せい。家庭をもて」と言ってくる。
現時点での、結婚に対する雑感を記録したい。いつも経済・株・投資・会計などのウンチクを垂れ流す僕が、こういうのを書くのは大変恐縮ではあるが。
・婚活「市場」?
上司は家庭を持っていることが多い。すでにお子様もいる。どうやら、可愛いらしい。また今までお会いしてきた、既婚の男性に聞いても、子供ができると責任感が上がって、頑張れるらしい。結婚はいいもの、らしい。
だが、そういった中で、未婚の男女を組み入れるような「市場」がある。結婚したいと願う男女を集めて、マッチングさせるための「市場」である。まさに婚活「市場」である。
なんというか、個人的には、この単語の響きがあまり好きじゃない。海鮮「市場」や、労働「市場」なら、意味が分かる。市場原理に乗っ取って、金銭と商品のやりとりをしている場所だと分かる。
ただ結婚したい男女を集めて、スペック競争やらで無理やりに「市場」化させている感があり、違和感がある。そういった違和感があると、頑張って「市場」に参加しようという気が起きなくなる。というか、起きないから、全く婚活などしていない。
・「お金」の問題
まあ、結局僕のブログは、いつも経済問題に着地する。とても大切な観点だと思うので、記録したいのである。
結婚して子供を育てたい、婚活中の方がいるかも知れない。
さて子供の教育費って、いくらかかるだろう? せっかくだから、ちょっと考えてみてほしい。どうだろう???
公立・私立の違いもある。大学や大学院まで進学するのか否か。この辺りは、いろいろと変わってくるだろう。ざっと、いろいろな資料を見比べてみた。一例を挙げる。
・幼稚園~高校:すべて公立として、800万円程度
・幼稚園~大学:すべて私立として、2000万円程度
幅がとても広い。下手したら、もっとかかる。まだまだ、日本は学歴を重視するお国柄である。「我が子の教育には、質の高いものを」とか考えていると、塾やら教材やらで、教育費が高騰する。
下手したら、子供一人の教育費で、ワンルームマンションが購入できてしまう。ちょっと良い教育を受けさせようとしただけで、このザマである。1000万程度の貯金なんて、すぐに吹き飛ぶ。
教育費だけなら、まだいい。まあ、何とかなると思う。
ここに加えて、住宅ローンやら生命保険・学資保険やら、そういったものがノシかかってきた場合を想起している方はいるだろうか。このダブルパンチ・トリプルパンチは、本当にシャレにならないと思う。ある程度の稼ぎがないと、破綻しかねない。
・まとめ
「結婚は、しないほうがいい。子供も居ないほうがいい」と語るつもりは全くない。余裕があれば、ぜひ踏み切るべきだとは思う。
けれども、こうやってグロテスクで生々しい「数字」を前にすると、ひるむのではないだろうか。
お金や経済から、目を背けてはいけない。目を背けて、自己破産した人が、この国には沢山いる。グロイかもしれないが、大切なことだ。
なかなか、容易には踏み切れない「契約」だと思うが、いかがだろうか?
語郎