有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

資格試験について。鬼の勢いで過去問を解く。

・資格試験の勉強の方法論について。

僕自身、医師国家試験の体験者であり、その体験内容を思い出しつつ資格試験勉強について感じるところを記録したい。医師国家試験に限らず、そのほかの資格試験にも通じる内容だと考える。

 

そもそも論になる。国家試験のような「資格試験」と、大学受験のような「競争型試験」では、とりうる方法論も全くことなる。

 

「資格試験」に関しては、知識や技能の確認の意図が大きいはずだ。とくに医師国家試験については9割が合格する。試験出題側としても、大勢を落とすことは想定していない。みんなが正解する問題を落とさなければ合格、といわれている。

 

だが、「競争型試験」では、1問ミスることが命取りになってしまう。他の人が間違う問題こそ正解しなくてはならないのだ。こちらのほうが、より過酷な気がする。

 

あくまで今回は「資格試験」についての記録になる。

 

 

 

 

・徹夜で教科書を読む???

「資格試験」とは色合いが少しことなるが、定期試験もある意味では進級のための「資格試験」のようなものだ。だいたい95%は無事進級できるが、5%の学生は厳しい結果になる。すこし実例を交えたい。

 

普段は全く勉強せず、大学もサボりがちな同級生がいた。定期試験の時期がくると、慌てて大学に出没する。

 

その同級生、普段は勉強しない代わりに、試験の前日に徹夜でハッパをかける。ハッパをかけるのは良いのだが、なぜか教科書やプリントを一から読み込んで覚えようとする。眠い頭でどう考えても、無理があると思うのだが、彼は意固地になっていた。

 

低学年のころは無事に進級できたが、3年生で撃沈して留年した。

 

 

 

・アウトプットが大事。

その同級生とは仲が良かったので、いろいろと聞いてみた。「過去問が出回っているけれど、同じ内容がでるわけではないから、やっていない」と一貫して主張していた。

 

なんとなく、そこらへんに彼の敗因をみた。周りが完全に知っている知識を、彼はもっていなかった。そう、周りの環境と知識の保有部分がズレていたのだ。

 

先ほども書いたとおり、定期試験は「資格試験」の色合いが強い。大勢を落とすことは、想定していない。よほどヤバい学生達を、全体から切り分ける。

 

つまり、みんなが間違うようなムズカシイ問題については、スルーで良い。反対に、過去問と類似した問題に関しては、絶対に落としてはいけない。

 

インプットも勿論大事である。しかし、特に「資格試験」の勉強については、特に過去問や類題の重要度が上がるとみる。アウトプットしながらの知識整理が、より重要だと考える。

 

 

 

・総括

「資格試験」に限ったことではないかも知れないが、やはりアウトプットの比率を一定に担保することが重要だろう。そのための手段として、一定の合格知識ラインを教えてくれる過去問は重要である。

 

無駄に教科書を一から読むくらいなら、「資格試験に合格すること」にフォーカスを絞って、過去問だけ鬼のように解けば良かったのではないか。問題を解きながら、教科書を読めば良い。過去問の周辺知識を固めるのだ。

 

また勉強の時期については、早いに越したことはない。だが、周りのテンポに合わせるほうが、有益な情報がたくさん入る。

 

 

 

僕自身も、国家試験の前には過去問だけを、鬼のように解いた。ざっと5年分くらいである。だいたい類似する選択肢も多いわけである。終わった瞬間に合格を確信できた。

 

 

語郎