有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

資格マニアをディスるだけの記事【資格マニアは●●中毒者】

 

巷の資格マニア

医師になったあとで、

弁護士とか弁理士とか行政書士とか、

他の国家資格の取得を目指す人がおります。

 

いわゆる「資格マニア」ってやつなのかしら。

 

医師に限らずですが、

「いや、おまえ。その資格を使うんかい」

ってレベルで、まったく違う資格に手を伸ばそうとします。

 

意味ないんじゃね???

資格の知識を使って生活したり、

仕事するなら良いんですよ。

 

でも現実的には、

医師をやりつつ弁護士をやるなんて、

まあ無理筋な話でしょ、フツーに。

 

弁護士さんだって一人立ちするのは大変です。

イソ弁からやるんだもの。

 

うまく両立できる具体的な算段があるなら、

構わないと思うし、

趣味といわれればそれまでだけれども。

妙に腑に落ちないのですわ。

 

だって、経験や実績のない、

資格持っているだけの30過ぎのおっさんなんて、

フツー人事は採らないですよ・・・。

だって、おっさんなんだもん。

若いほうが会社的にも良いでしょう、そりゃ。

 

資格勉強の教材費だってバカにならんでしょうし、

そもそも疲れて帰ってきて、

そこで睡眠時間を使って、

まったく仕事にならない勉強をする。

ちょっと意味が分からないんですよね。

 

時間的、金銭的にも費用回収の算段がないのであれば、

やめたほうがいいですよ、

もう30も超えたおっさんなんだから。

 

もっと功利的でリアリストにならなきゃ。

 

本来ヒトは「勉強好き」

そもそもヒトは情報を欲する習性があるんです、

太古の昔から。

 

情報があればあるほど良い。

情報を取れると、ドパミンが出て気持ち良くなって、

さらに情報を取れるように張り切ります。

 

本来的にヒトは「勉強好き」なんですよ。

 

でも情報が多くても、かえって選択できず、

困ることもあるわけで。

 

先にあげた「資格マニア」は情報中毒者なんですよね。

 

ドパミンが出て気持ちがいい」状況って、

生存には重要な反面、めちゃくちゃ危険な精神状態です。

 

まともに思考する能力が鈍いので、

変なこと、不条理なことをやってても分からない。

 

また情報を欲しくなってしまう。

 

これを「渇望」といいます。

 

「資格マニア」を生み出すのは、

資格商法」をしかける業者なのですよ。

ここが大事です、銘記してください。

しかける側はこういうヒトの習性を、

しっかり理解しています。

 

件の「資格マニア」は資格商法のカモちゃんなのです。

 

ヒル的態度

こういう時代だからこそ、

「情報に敢えて触れない」

っていう機会は大事です。

 

広告をミュートしたり、あえて目を背けたり。

 

そもそもSNSやらない、とか。

 

テレビや本を買わない、見ない、とか。

 

そういうニヒル的な態度は精神衛生上、重要です。

 

勉強よりも実践、資格よりも技能

株とかもそうですよね。

自分も買うんですが。

とりあえず、分からなくても買ってみる。

分かる範囲の情報で、勘をつかって、

動物的に実践することって大事ですよね。

 

「株で儲けるためのテクニック」みたいな本を1000冊読んだって、

怖がって1回も取引しなきゃ、

まったく知らない人と同じなわけで。

結果論としては。

 

コミュニケーション検定を重度のコミュ障が受けて合格しても、

めちゃくちゃスムーズにコミュニケーションができるようになるか、

というと、

たぶんそんなウマい話はないので。

そこはもう、他人と話すしか治療法がないのですわ。

資格うんぬんという次元の話じゃなくてね。

(そういう検定なのか分からんけれども・・・)

 

目的ベースで考えるようにすると、

冒頭みたいな「資格マニア」は減ると思うのですが。

 

「勉強になる」という反論への切りかえし

「体系的に学ぶべき、資格は勉強すべき」という声もありそうで、

それ自体は否定しません。

 

ですが、ぶっちゃけ、

個人レベルで解決しなきゃいけない問題は、

Google検索すれば大抵は分かりますよ。

 

ことさら体系的に学ぶ必要はないし、

キモはフツーに調べれば分かります。

 

また、そもそも専門技能の人に外注すればよいだけな気が・・・。

冒頭の医師でも、結局自分で法律の仕事をするなんていうのは

出来もしないので、

依頼するわけじゃないですかね。

 

いかがでせうか、皆さまがた。

 

 

語郎