有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

「鬼職場」vs「ゆるゆる職場」 就職したいのは・・・。

 

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  • 「鬼職場」vs「ゆるゆる職場」
  • にがい思ひ出
  • 「ゆるゆる施設」でも、何とかなる
  • まとめ

 

 

1.「鬼職場」vs「ゆるゆる職場」

「鬼激務のブラック労働環境」と「ゆるゆるのホワイト労働環境」のどちらが、最初に就職すべき施設なのか? 僕の界隈ではよく話題になる。前者をハイパー系、後者をハイポ系と呼んだりもする。僕の考えるところを記録する。

 

これといった正解がないため、個人的な考察にはなる。僕としては、総合的にみて「ゆるゆるのホワイト労働環境」の方がベターだと考える。以下の内容は、一般のキャリア形成に関する内容にも通じると思う。

 

 

2.にがい思ひ出

にがい実例がある。在学中に、極めて優秀な先輩がいた。学業ではトップクラスである。周りから「彼みたいな人こそ、鬼環境で頑張るべきだよ」と言われていた。真面目なだけ、それを真に受けてしまったようだ。学生実習の一環として、おそろしく大変な鬼施設を選んだ。学生なのに眠れないなどザラな鬼施設だ。

 

数か月後、鬼実習を終えた先輩が帰ってきた。さぞ充実してグングン成長したのだろう、と周囲は期待した。開口一番、「もう働きたくない。もう楽な人生にするから」という。

 

おそろしく無気力な、グータラ人間に改造されて帰ってきた。それ以降も、ラクで稼げる進路をとる、と豪語する。一例ではあるが、やはり学業の優秀さと、仕事へのストレス耐性は一致しないと痛感したものだ。彼だけが悪いのではない。周りも含めて、そのあたりの切り分けが出来ていなかったのが、まずかった。

 

 

 

3.「ゆるゆる施設」でも、何とかなる

就職先を考える際、ある程度は周りの人に助言を求めるだろう。当時、僕の周りのほとんどの人が「ゆるゆる職場」を馬鹿にして、「鬼職場」を賛美した。親に聞いても、ベテランに聞いても、同じ返答だった。

 

毎度の話になるが、「誰が」発言したのか、注意してみる。激務にいざなって、経済的な得をするのが、「誰か」を考える。

 

「鬼施設」のほうが、たくさん経験できるし、成長の速度も速いだろう。それはかけがえのない資産である。しかし、その忙しさは「ゆるゆる施設」では、出来ないことなのだろうか。

 

「ゆるゆる施設」でも、たくさん仕事を受注することは出来るだろうし、あとから調整できるはずだ。経験したい人を邪魔したい人は、「ゆるゆる施設」でも居ないだろう。積極的に手を挙げれば、喜んで協力してくれる。時間も取れるため、自主的に教科書を読む時間も取れるだろう。

 

一方の「鬼施設」では、周りが激務の熱気でオカシクなっているので、調整が通じない。あとから「ゆるゆる」化が難しいと思う。先の優秀な先輩が、熱気にあてられてダメになってしまったのは、まさにこういう理由だろう。また「鬼施設」では労働力搾取が常態化している。経験値や勉強代といった、あいまいなパワーワードを駆使して、お給料を消滅させようとしてくる。

 

 

4.まとめ

耐性が強く、十分に仕事への余力があると思うのであれば、ぜひ「鬼施設」に挑戦するべきだ。だが、自身がなかったり、落第するツマラナイ状態を避けたいのであれば、「ゆるゆる施設」がいいだろう

 

 

 

語郎