有給医のライフハック記録

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アゲハチョウ関連書籍5点を、まとめてご紹介。

 

 

アゲハチョウ関連の書籍をご紹介!!!

アゲハチョウ飼育で僕が参考にしている書籍を、まとめて紹介しておきたい。どの書籍も、内容の充実度は素晴らしい。自信をもって、おススメできる。以下、紹介して記録とする。

 

 

アゲハチョウの世界:その進化と多様性    吉川寛、海野和男 著

アゲハチョウの世界:その進化と多様性

アゲハチョウの世界:その進化と多様性

 

飼育の本、というよりは、生物学・遺伝学からアゲハチョウの生態を探るような本である。生物の系統図があったり、遺伝子解析の結果があったり、とガチな内容となっている。前半部分は学術書であるが、後半部分はアゲハチョウ写真が満載である。この写真が秀逸である。学問としてのアゲハチョウに興味のある方、写真が沢山みたい方、にはおススメの一冊である。

 

 

 ぜんぶわかる!アゲハ(しぜんのひみつ写真館)   新開 孝 著

ぜんぶわかる! アゲハ (しぜんのひみつ写真館)

ぜんぶわかる! アゲハ (しぜんのひみつ写真館)

  • 作者:孝, 新開
  • 発売日: 2017/04/28
  • メディア: 大型本
 

 写真が大きくて、かなり見やすい。電子顕微鏡写真も添付されている箇所もある。鱗粉の電子顕微鏡写真などは、他では見る機会も少ないのでは。飼育方法についての詳述もあり、アゲハチョウ飼育人としても成長できると思う。飼育時のトラブルシューティングについても触れられており、初めて飼育する方にはベストな一冊といえるだろう。

 

 

アゲハ(いのちのかんさつ)  中山れいこ、アトリエモレリ 著

アゲハ (いのちのかんさつ)

アゲハ (いのちのかんさつ)

 

 実際の写真は少なく、ほとんどがイラストである。その描写力が凄まじく、実物かと見紛うほどだ。文章量も多いため、活字で理解したい方にはおススメの一冊。飼育方法も詳しく記載されている。屋外での飼育、屋内での飼育、と分けられているため、自分の環境にそって選択できるだろう。数字の記載も多いため、客観性が高いと思う。

 

 

これからアゲハチョウ飼育を始める方は、上記3点があれば十分だと思う。それぞれの書籍のよい部分を、自分の中で統合して飼育に生かせれば最強である。

 

 

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次にご紹介の2点については、一般の飼育人の方にはおススメできない。内容がマニアックすぎるからだ。そもそも、手に入れたくても、農学部に配置してあるような古めの専門書籍であるため、一般書店では見かけないと思う。僕はオークションで落とした。

 

僕のように「日本のアゲハチョウについては、知り尽くした。次は世界のアゲハチョウだ」といった情熱がある方には、よいと思う。

 

「いつかマレーシアかフィリピンのバタフライガーデンに行きたい。いや、むしろジャングルに突入して、飛んでいるところを生でみたい」といったレベルに達したら、見ても良いと思う。

 

 

トリバネアゲハの世界    進化生物学研究所 著

日本には生息しない巨大アゲハチョウ、トリバネアゲハの専門書である。交配と羽の色彩パターンの研究などが記載されている。絶滅危惧されている希少種の写真もあって、学術的には貴重な一冊といえる。僕は、寝る前にパラパラめくって、いつか出会う瞬間を妄想していた。

 

 

世界のアゲハチョウ   五十嵐 邁 著

 かの有名な五十嵐先生の書籍である。2部構成となっており、写真編と解説編に分かれている。世界中のアゲハチョウの標本写真を原寸大で紹介しているため、大型の図鑑となっている。かなり大きい本のため、広げただけで机が埋まってしまう。また解説編も、生息域が分かる構成になっており、一読の価値あり。かなり古い書籍のため、3万円近くかけてやっと入手できた記憶がある。

 

 

知識武装ができたら、いよいよフィールドワークだ。森へ突入するのである。

 

語郎