有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

書評録② (不動産投資、特に騙されないための啓発本)

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また書籍をご紹介。今回は不動産投資関係を中心に、3冊。

 

・『不動産投資 最強の教科書』 鈴木宏史 著

色々と不動産関係の情報を取得する時期があり、その際に購入した一冊である。個人的にはとても分かりやすかった。Q&A形式で進められており、テンポが良いのでさくさく読める。中古地方一棟モノでキャッシュフロー最重視の戦略が紹介されている。書籍を購入するとキャッシュフロー算出に便利なExcelシートがダウンロードできる。不動産投資全般に言えることだが、キャッシュフローを第一義的に考えるべきである。資産性ももちろん大切だが、なによりキャッシュがたまらないことには次の物件も買い足せない。可能な限りローンを長期で組み月のキャッシュフローを改善させる、といった軸がぶれない構成のため、自信を持ってお勧めできる。

 

・『不動産投資 騙しの手口』 前田浩司 著

先日の記事にも記載したとおりだが、物事を進めるにあたっては何より騙されないことを優先するのが良いと思う。元不動産営業に携わっていた著者の生々しい記述が興味深い一冊である。特に不動産営業マンが頻繁に使うセールストークも紹介されている。実際に携わっていた方の経験談は貴重なので、こちらもおすすめしたい。

 

・『やってはいけない 不動産投資』 藤田知也 著

かつて問題になった「かぼちゃの馬車問題」も取り上げられている。冒頭からいきなりエグいシーンの連続である。「不労所得になります。」やら「将来の資産だ。節税効果もたっぷり。」だの。読めば読むほど人間不信になる。だが、個人的にはこの感覚は重要だと思う。うかつに信じて破産した人間が後を絶たないからだ。まずは疑う。

 

騙されない系の啓発本を中心に紹介させていただいた。繰り返すが、「まずは人を疑う」ことから始めよう。不動産投資の世界は弱肉強食。怖い世界だ。

 

僕の知る医師の例を一つご紹介したい。地方の外科系医師で年収は2000万円程(地方なので収入は良い)であるが、貯金はゼロ。仲の良い不動産会社の方に事情を確認した所、以下の様な返事だった。

「あの先生、新築区分を5戸購入されてるんですよ。年収は2000万なのに、まったく貯金ないんです。あの区分マンション持っているから、出て行ってしまうんですよ。月の収支が赤字なんです。本当に笑えません。大変だと思います。」

数年後には自己破産すると思う。気を付けたい。

 

語郎