有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

労働者は辛いよ。勤務医の苦悩。

 

 

労働者は悩む

毎度こんなテーマばっかりになってしまうが。自分のもとにはよく相談にくるのである。

 

「会社が嫌すぎて困っています。いじめに近いと思います」。

「休めなくって。仕事は自分しか出来なくて替えが立たないのです」。

涙ぐみながら訴えかけられると、こちらもいたたまれない気分になる。直接に会社に働きかける権限は、自分にはない。かといって放置する訳にもいかない。困ったものだ。

 

 

日本の会社 VS アメリカの会社

なぜここまで日本の会社や組織は似たような状況の社員を作り出すのだろうか。作家の橘玲さんの著作を読んでいて、興味深い記述があった。ある種の社会実験の事だ。

 

アメリカの企業(正確には工場)で如何にも日本式なチーム編成を組んだ結果、うつ病になった社員が激増したと。なぜか”ふつう”のアメリカ型の企業に勤めている方とは明らかに行動様式が変化したそうだ。「みんなも頑張っているから、私は休めない」「ほかのみんなに迷惑がかかるから、絶対に出社する」と、どこぞの国でよく聞かれるような言葉を一様に口にしたそうだ。

 

日本式の村社会 VS アメリカ式の自由労働

 

とまあ簡単に切り分けられるわけではないだろうが、国の文化によってその国の労働環境や雇用環境が変わってしまうのだろうか。高度経済成長期においては、日本式の村社会システムでうまく切り盛りできたのだろう。しかしインターネットや通信技術の進歩に伴って、良い意味でも悪い意味でも、労働環境が自由化して強固なマッチングシステムが成立したのだろうと思う。

 

 

勤務医はサラリーマン

医師の就労環境についても全く同様のことが言えるだろう。現在は医師の就職もインターネットを通じて行えるようになっている。もちろん、すべてが自分の希望通りになる訳は無いが、いくらか融通が利くようにはなってきた。便利な世の中になったものだ。

 

今後、ウェブ関係のディープな知識は今後必須になっていくことだろう。波に乗り遅れないようにしたい。

 

語郎