有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

キャリア選択とポジショントーク

会話の中でよく耳にする「ポジショントーク」というキーワード。

 

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ポジショントークとは、自分の立場、立ち位置に由来して発言を行うことである。 転じて、自分の立場を利用して自分に有利な状況になるように行う発言のことも指すようになった。

wikiペディアより)

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株式市場における相場誘導でも使われる単語である。当たり前といえば当たり前のことではある。気をつけていないと知らず知らずのうちに相手のトークに飲まれてしまう、なんて事は一般に経験されることだろう。もっと早くこの概念を知りたかった、と痛感する。社会に出てみればポジショントークは横行しているからだ。

 

記事作成時点(2020年6月7日)でも新型コロナウイルス、より正確にはSARSCoV-2の感染拡大はとどまる所を知らない。実際のところ、いつ終息するのか、誰にも分らないだろう。

  1. それほど危険ではないから、普段通りの生活を送っていこう
  2. 実際の危険性は未知数であるから、絶対に家にいるべきだ

感染が流行を始めた2020年3月辺りには、よく上記の1と2の立場の人が互いに論争を繰り広げていた。他にも取りうる立場は沢山あるだろうが、代表的にはこれらが目立つ。大体1に立つ人は「人の実際の動きで商売していた人」、2に立つ人は「医療現場を含め、実際の恐怖感とともにいる人、および恐怖報道のメディア」といった所だろうか(もちろん誰しも1には該当するが)。当たり前といえば当たり前。ポジショントークに似た面がここにも表れている。メディアには”専門家”の方がよく出演されるが、”新型コロナウイルス感染症”の専門家など現時点では居るはずがない。なんたって”新型”なのだから。

 

就職活動含め、実社会ではよくよく見られる現象ではある。採用活動をしている会社は、基本的には悪い面をプッシュできるはずもない。「こんなに働きやすいですよー。こんなキャリアパスがありますよー。ぜひ、うちにきてねー。」と。医師におけるキャリアパスにも全く同じことが言えるだろう。見学などしても実際の悪い所は教えてくれる可能性は低く、脚色された情報しかわからないといえる。何事も疑ってかかろう。就職にしても情報取得にしても。

 

語郎