有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

オリンピック閉幕で思うこと、要望。

 

 

オリンピック閉会式

2021年8月8日夜、東京オリンピックの閉会式が行われましたね。おもえば開幕直前になって関係者の不祥事騒動があったり、まさに波乱万丈だったわけですが。日本も金メダルを沢山とれたことですし、まあ素直に喜ばしいなあと思います。

 

とはいうものの。すみません。オリンピック、僕は開会式から1秒も見ていません。いや、とても見たくて楽しみにしてはいたのですが。蚊の研究・飼育・勉強に熱中しており、とても、それどころじゃありませんでした。今日(2021年8月9日)になって、閉会されたことを知りました。

 

あまり政治的・時事的な内容の感想は嫌なのですが、一つの節目だと思うので雑感を記録しておこうと思います。

 

 

 

新型コロナ感染拡大

身近の話

ちょうどここ1ヶ月くらい前からでしょうか。2021年7月半ばから、急激に新型コロナ陽性患者さんが増加した印象を受けます。もちろん統計情報からでも一目瞭然ですが、僕が伝えたいのはもっと肌感覚的な意味です。同じ職場のコロナ前線で働く医師も「ここ1ヶ月で、かなり増えてきている」と焦っておりました。あるいは元同僚だったり、親類の医師だったり、同じ職場にいるわけではない方からも「まあ切迫していて、かなりマズイ」という情報が溢れています。

 

入院前や発熱者のルーティンでPCRをかけることはありましたが、実際に陽性となることは(僕の管轄する範囲では)今までありませんでした。ところがここ最近になって、陽性症例がチラホラかかるようになり。こういったあたりでも、ジワジワ感染が広まっていることを嫌でも感じさせます。

 

オリンピックとの相関

オリンピックに対して、べつに当てつけたい意図があるわけではなくて。

 

実行者の言い分としては「五輪関係者の感染はバブルで封じ込められている」ってわけで、それはそれで命題としては「真」でよろしいと思います。問題は「バブルの外」の話です。確かに「バブルの中」は制御できているんでしょうが、オリンピック開催での人の流れにより、地域社会での感染事例は増えるでしょう。知り合いの家や飲食店で観戦しながら一杯、って人が必ずいるからです。そうやって増えた結果が今です。

 

オリンピック開催が感染拡大リスクを上げることはあれど、下げる方向にはまずならない。そんなことは猿でもわかりそうなもんですけどね。

 

 

自粛ムード

こういった感染拡大のご時世ですから、世の中的には自粛ムードが強まります。大規模イベントやら飲食業界やら、打撃を受けています。

 

そのわりには、感染で誰かの健康障害につながりかねない大規模なオリンピックというイベントはガッツリやるんだなぁ、と。

 

たぶん、ドロドロした世界で利権が絡んでいるため、個人が文句をいっても仕方ないでしょう。

 

「そういう風に世の中できている」ってこと。

 

 

現場の気持ちと要望

新型コロナ感染が判明している人の診療というのは、なかなかしんどいものがあります。やっぱり怖いは怖いです。感染対策も一苦労ですしね。

 

だから。なんというか、お国からは「気持ち」というか「しるし」というか。「あかし」的な。そういうのが欲しいですね。申し上げにくいけど。オリンピックで出費も大変でしょうけれど。

 

うん。率直に言いますと。ようするに「金一封」的なものが欲しいです。2020年はありましたので。今年はないので。

 

いや、普段からちょっとした手当を貰っているんですけれど。それとは別の「気持ち」的な?

 

ダメですかね、政治家さん。お金。いや十分あるんですけども。もっと欲しいので。

 

あんまりモノを買わないで、あれですけど。ちゃんと蚊の研究に使いますので。

 

やはりインセンティブは「お金」であるべきですよ。

 

 

語郎