・2度目の緊急事態宣言!?
・装備の実際
・実際のところ
・2度目の緊急事態宣言!?
2021年1月の年明け早々。さっそく緊急事態宣言が、発令されるかもしれない状況になってしまいました。せっかくの年明けなのに、なんだか落ち着かない気分です。
年末から年始にかけて、なかなか新型コロナウイルスの新規感染者数が減らないですから、仕方ないのかも知れません。
昨年(2020年)4月を追憶してみました。1回目の緊急事態宣言は2020年4月7日でした。ずいぶん昔のことのように感じます。
「医療崩壊を防ぐ」という名目で、緊急事態宣言が発令されるわけです。ですが、業界にいる身としては、コロナウイルス流行に関係なく、以前から崩壊寸前だったのでは、と思ってます。
あまりダラダラ記録すると助長になってしまいますから、新型コロナウイルスでの医療機関の対応について、現場目線で書こうと思います。実際、僕の病院では、コロナ患者さんも受け入れしております。
・装備の実際
装備の面で、ご紹介しようと思います。基本的には、結核などの空気感染してしまう感染症と同等のレベルでの対応になります。かなりタイトです。
それぞれ、まとめます。
①手袋
医療用のゴム手袋をつけます。念のため、2重に着けています。
②ガウン
普段のユニフォームの上に、接触予防の上着を着用します。傍目から見ると分かりにくいかも知れませんが、けっこう長時間の着用は堪えます。暑いからです。夏場は地獄みたいな感じでした。冬のがマシです。
③マスク
普段、あなたが着用しているようなマスクは、基本的には「人に向かって飛沫を飛ばさない」ためです。「自分が感染することを防ぐ」効果は薄いとされています。
ですが、医療現場では、スタッフが感染しちゃったら困るわけで。そこで、特殊なマスクを着用します。N95という規格のマスクです。こちらは、「自分が感染することを防ぐ」効果があります。
もともとは、採掘や工事現場で作業する人が粉塵を吸わないように設計されたマスクのようです。長時間つけるのは相当負担。息が苦しいからです。
④帽子
被ります。髪にウイルスが付着しないようにするためです。
⑤フェイスシールド
目を守ったり、顔面にウイルスが付着するのを警戒して、着用します。
・実際のところ
上記の重装備で、何時間も対応するのは、さすがに過酷です。
実際の業務では、看護師さんの方が大変そうです。頻繁にケアのために出入りするのは、看護師さんですから。
僕は診療科目がら、それほど対応をしたことがありません。科目によっては、もっと頻繁に装着して出向くわけです。体力・精神的にかなりの負担だろうと、いま振り返ると感じます。
はやく終息されるのを望みますが、なかなか厳しいかもですね・・・。
語郎