有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

アゲハチョウの飼育こそ、理科系教育最強の方法論である理由

f:id:kataroh:20200605214733j:plain

 

 

 

昆虫マニア時代

昔から昆虫が大好きだった。夏になれば近所の木に止まっているセミを手掴みで捕獲し、素早く飛行しているトンボを網を振って捕まえてきた。地面を這い回っているダンゴムシを掌に載せまくった。特にワクワクする瞬間は、「あ、この下に昆虫が這い回っているのだろうな。」と予測される石や岩や板などの物体の下を漁ること。実際にたくさんの昆虫が蠢いていた時の感動ったらありゃしない。昆虫捕獲はハンティングである。向こうも本気で逃げまくってくるし、こちらも本気で捕まえる気でなければならない。

 

 

とくにアゲハチョウは推し

特にお気に入りの昆虫類がアゲハチョウである。コンテンツのアイコンは必ずこの昆虫にしている。周りの人々には風変りだと思われているが、特段気にしていない。自身のアイデンティティにまで昇華されているからだ。なぜここまで愛着がわくのだろうか。不思議なものである。思い当たる点としては、昔近所の雑木林に大きなクロアゲハが飛んでいたが、捕まえそこなった事である。かなりの大物であり、逃がしたときはとても落ち込んでいたと思う。

 

中学・高校と進むに連れて、さすがに人様の目が気になるようになった。網を公園で振り回すことに抵抗を感じ始めてしまったのだ。昆虫は好きなのに、捕まえることができない葛藤。どうやったら、もっと身近に観察できるのだろうか。何か、何か、いい方法はないのだろうか。

育てればよいのだ。身近で観察できるし、何より楽しそうだ。

との結論に至った。そんなこんなで、社会人になってからもひたすら育て続けている。

 

 

昆虫飼育が理系脳を育てる

育てる中で、「昆虫飼育って、すごく実学的だし、博物学にも通じる。」と痛感するようになった。

 

僕の専門のアゲハチョウ飼育だが、軸を挙げるだけでもこれらを気に掛ける要素がある。

  1. アゲハチョウの変態サイクル
  2. 飼育環境や飼育方法
  3. 餌となる食葉について

さらにそれらから派生して必要な知識がある。1に関して言えば、そもそもどこに幼虫がいるのか。2については、最適な温度の設定・餌をやる頻度、等々。3も非常に重要で、食葉なくして飼育はおぼつかないのである。そんなこんなで、理科系の実践としては最強の方法論である。死ぬまで飼育し続けようと思う所存である。

(ちなみにトップ画像はナガサキアゲハ終齢幼虫だ。)

 

語郎