有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

完全にクロアゲハ幼虫の世話人と化した28歳ヒト。飼育6日目。

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家に招き入れてから、今日で飼育6日目であった。相変わらず、とても元気だ。トップ画の写真は飼育ケースを持った親指と比較している。親指より一回りくらい小さいが、随分と巨大化した。胴体もずんぐりと太ってきている。よく街中で見かける黄色いアゲハチョウ(ナミアゲハ)を飼育したこともあるが、ここまで幼虫が巨大化した覚えがない。

 

 

昨晩寝る前に飼育ケースを掃除して、餌をセットしたのが下の写真である。はりがあって美味しそうな葉を選定している。

 

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沢山食べてくれるだろう、と期待して床に就いた。起床後の写真はこちら。

 

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・・・・・。そんなに食べていなくてショックだった。よくみると糞が同じ場所に集中して転がっている。あまり移動しなかったのではないか、と推理する。寝ていた時間が長かったのだろう。そんな日もある。ちょっと気にはなったが、全体的には元気そうだ。

 

いつものように、ちゃんと餌をセットして、仕事に向かった。

 

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たぶん元気にしているだろう、と思っていても、どこか心配してしまうのだ。ここまで育てて写真に撮っていると、愛着が強くなってくる。

 

いつものように帰宅した。うがい手洗いをして、風呂に入ってから自室へ向かう。緊張の瞬間だ。無事に生きているのか、餌を食べているのか。

 

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よく食べている!!糞も沢山転がっており、良いサインだ。葉の減り具合も、申し分ない。モリモリ食べていた様子だ。

 

クロアゲハ幼虫「おーい。餌がないぞー。葉を早く準備しろー。腹が減ったぞー」。

僕「すいません!!今すぐ用意しますから」。

 

サナギになるまで、餌を補充していく。幼虫が快適に葉を食べられるように、全力を注ぐのだ。

 

 

 

ここまで目を通してくださった方は、分かって頂けると思う。こうやって毎日、幼虫によって消費される葉をひたすら補充するのだ。生まれたての幼虫はサイズが5mmくらいなので、葉の端っこを少し、かじるだけ。そんなに何枚も消費しない。緑色の幼虫に変わった途端に、すごい量の葉を食するのだ。葉を切らさないように注意する日々が、およそ1週間は続くことになる。

 

実はカブトムシやクワガタムシなどのメジャーな昆虫を、育てたことがない。昆虫全般に詳しいわけではない。僕の専門は、蝶や蛾を含む「鱗翅目」である。中学生の頃の自由研究は、蛾だった。20歳を過ぎてからは蝶、なかでもアゲハチョウしか育てていない。

 

だから他の昆虫飼育がどれほど大変なのかは、あまり分からない。カブトムシに挑戦したい気があるが、どこにいるのか分からない。周りの人には「いろんな昆虫の飼育を教えてよ」と言われるが、困る。別に昆虫全般が好きなわけではないからだ。

 

「うちはラーメンしかメニューない。他の料理は知らないよ」という頑固料理人が如く、「うちはアゲハチョウしか育てない。他の昆虫は知らないよ」という頑固飼育人になりたい。いつ訪ねても、ひとりで黙々と飼育ケースの糞を掃除し、葉を交換している。そんな背中で語る飼育人になりたいものである。

 

 

語郎