弟が無給だ。
医局で無給医をやっている。
なんでも今年から大学院生だそうで、社会的身分は「学生」。
「学生」だから報酬が無くてアルバイトで食いつないでいる。
それはそうと、今、我が家の財政がピンチである。
父親は腰痛もちで家から出られないので、仕事していない。
母親は専業主婦。
そのわりに家賃が高い。
どう考えても高すぎる。
かろうじて僕は無給では無いので家賃は払える。
こういうお金の問題が絡むと、
「僕まで無給医だったら・・・」、
と思って背筋が凍る。
最近はお休みの日も多くて、
基本、読書して1日を過ごしている。
ほぼ全く家から出ず、
食事はウーバーイーツで済ます。
先日「金持ち父さん 貧乏父さん」を読了した。
このタイミングであの本を偶然にも読んだのは、
なにかの因果かも知れない。
この本を読むとなんだか落ち着く。
「無給になるかも知れない・・・」と不安に思う夜に、
潜在意識に刷り込むようにこの本を読んでいる。
金持ち父さんが「無給で働け!!」みたいに言うシーンがあって。
ほんとうに無給で働いて金持ちになれるのかしら、
とそこだけは疑問に思ってしまう。
僕が無給医の話をしたら
親戚の叔父さんは仰天し、
叔母さんは大学に激怒していた。
世知辛い・・・・。
まことに世知辛い世の中である・・・・。
社会人のオジサンたちは電車で漫画を読んだりゲームしたりしているが、
僕は、僕だけは「金持ち父さん 貧乏父さん」の本を握りしめ、
お金について頭に刷り込んでいる。
語郎