Uパイセンと出会ったのは、
僕が初期研修医1年目の夏でした。
そのころからUパイセンは、
「俺に任せとけぃ!!!」
みたいな感じで、かっちょ良かった。
あのころを思い出しても、
やはり1年の差というのは、
一生かかっても埋められないと感じます。
手技にしても雑務にしても、
パイセン達はすごかったです。
それくらい、Uパイセンを含め、
おおくのパイセン達は、
キラキラしておりましたよ。
Uパイセンが初期研修2年目を終えるころ、
「俺は◯◯内科の◯◯先生に憧れた!」と話され、
「俺も◯◯科に入局する!!!」と、
ほんとうに輝いておられました。
その後、
Uパイセンは後輩を育てるために、
大学で頑張っておられ、
表彰もされ、
これまた輝いておられました。
久しぶりにパイセンにあったとき、
「やっぱり後期研修はキツイ・・・」
「当直で眠れない、キツイ」
と仰っており、
顔も黒ずんでいたのが印象的でした。
パイセンはいい笑顔でしたが、
若干、やつれているような気が・・・、
す、すみません、そんなことはありませんでした。
その後、パイセンのことは完全に、
僕の海馬から消えており、
忘却しておりました。
しかし、なんの因果か、
ふとパイセンを思い出し、
Google先生に尋ねてみたところ・・・。
Uパイセン、医局を辞めちまったのですね・・・。
あんなに後学の指導に熱心だったのに。
あんなに医局にほれ込んでいたのに。
あんなに熱心に研究するといっていたのに。
「嘘」だったのですか、パイセン・・・・。
パイセンの笑顔は、「嘘」だったのですか・・・。
笑いながら、
「いつ辞めたろうかな、ぐへへへー、ぐへ」
とか思っていたのですか???
怖い、コワいですわよ、パイセン!!!
人間不信になりそうだわよ!!!!!
なんの資格も取らずに辞めてしまうなんて・・・・。
せめて・・・。
せめて専門医資格は取っておいたほうが、
身のためなのかな、
と小心者の僕は思うのです。
パイセンは持ち前の明るさで、
なんとかなるでしょうけれども。
それはそうと、パイセンを含め、
周りの人らがやたらと開業したがるのは、
なぜなのでしょうか。
「はやり」なのでしょうか・・・。
僕は、開業なんて絶対したくないです。
巷には、やはり怪しい医療開業コンサルも多く、
それはそれで問題になっております。
パイセンが怪しい話に引っ掛けられていないことを、
祈ります。
語郎