有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

年収2000万超の美容外科医の同窓生との語り。

 

美容外科の道へ進んだ大学の友人がおります。さすがに自由診療だけあって、年収は2000万を超えているとのこと。あまり美容医療について知らなかったものですから、新鮮な話題として語りました。

 

 

なぜ美容外科に?

僕:「なぜ美容医療に進んだのでしょうかね?」

友人:「自分がケガして顔に傷を負った経験があるから。漠然と形成外科とかカッコいいって思ってて。すでに学生のころからそっちへ進む気でいたよ」

僕:「けっこう大変なイメージがあるのですが」

友人:「まあ楽じゃないね。でも自分の腕を磨きたい、っていう熱があるので。さほど苦じゃないけどね」

僕:「なるほど」

友人:「あとは保険診療の厳しさっていうかね。自費でも大変だけど。なんというか、かつかつな感じが保険にあるな、って。インセンティブも欲しいから、総合的に美容にした」

 

 

実際の激務度

僕:「大変ですか?」

友人:「朝9時から夜19時くらいまでだね。ノンストップでオペ三昧の日があるよ。多いと20件ちかい日もあるよ。大変だね、さすがに」

僕:「全身麻酔手術は?」

友人:「さすがに全麻はない。局麻で日帰りだね」

 

 

修行の場

僕:「やっぱり、美容でも修行は大学医局って感じなのですかね?」

友人:「自分は大学の医局は経由しとらん。初期研修は民間病院で勿論やってるけど。そのあとで美容医療に入った。野戦的にゴリゴリとオペですよ」

僕:「手に職って感じが良いっすね。」

友人:「そうだね。まあやれば誰でも上手くなる。それは確信しているよ」

僕:「おお。美容医療としてのサービス精神があるのなら、別に構わんと思いますけどね。立派なスキルですよね」

友人:「そうそう。金だけに走ると、ダメね。実際そうやって破綻した若い医者も見てきたからね」

 

 

闇のイメージ

僕:「やっぱ闇深いのですか?」

友人:「深い(即答)。マジで深いよ」

僕:「どのあたりで?」

友人:「やっぱ、美容って大学の研究医とは違うイメージじゃないかな?」

僕:「本職にしている人の前でいうのは憚られますが。まあ、たしかに。少なくとも無給じゃないだろうな、とは思います」

友人:「いわゆる命救う医者のイメージ像じゃないし。どーしても、金儲けみたいな部分があってね。どことは言わんけど、乱立しとるクリニックも沢山ある。やばい業者が金目当てで参入しちゃうのね。金欲しさに医者がつられてしまうんで」

 

 

専門医資格について

友人:「おれ思うんだけどさ。保険科目の専門医資格って、なんで欲しがるの?」

僕:「さあ・・・。なんででしょうかね」

友人:「いや、だって。実際にお前も取ろうとしているわけじゃんか(笑)」

僕:「まあ・・・。そこまで僕は固執していませんけどね。乗りかかった船、みたいな。実際にいると思いますか?」

友人:「絶っっっっ対に不要だね、おれは。意味が分からない」

僕:「まあ、ねえ・・・」

友人:「なんでなの?」

僕:「うーん。偏見もいい所ですが、ああいう資格に頼る人って無能だと思ってます」

友人:「ほう」

僕:「資格を取る過程そのものじゃなくて、資格至上主義をこじらせると無能思想に寄っていく気がします。もともと大学受験の段階で、医師資格を取ろうとするなんていうのは、かなり保守的なわけで。そういう保守派な人って、なんでも資格がないとダメって発想に偏るんじゃないかしら。そうなると、資格取得コストと有益性を天秤にかけられなくなる。思考停止したら無能ですよ、そりゃ」

 

 

無給医とマズロー理論

僕:「専門医よりも、無給医のがヤバい気がしますね」

友人:「ヤバいね」

僕:「どう思います。美容医として」

友人:「やっぱりね。マズロー理論って、すごいって。最低限の衣食住が回らないのに、むりやり承認欲求とか社会的欲求を満たせないんだわ」

僕:「なるほど」

友人:「どっかでガタが来るんだよ。一番土台の衣食住がダメだと、立ち行かなくなる典型だと思っている。意外と大学に残っている同期も多くて、ビックリしているんだわ」

僕:「なるほど。参考になりました」

 

語郎