もうねぇ。
しようもない自費医療って、ほんとに害悪だなって。
死滅したほうがよろしい、と。
そんなお話。
自分の勤めている病院、もちろん保険診療でやっているわけなんですが。
先日、地元に引っ越す予定の通院患者さんがいまして、転院のための紹介状を書いて欲しいとお願いされました。
なるほど分かりました、と書くことにしまして。
宛先の病院の希望を確認したところ。
「●●●●クリニック(匿名化)」と伝えてこられました。
いや、いやいやいや、そのクリニックだけはやめておきましょう、と。
勘弁してください、と。
僕はストレートに制止しました。
制止したのには、もちろん理由があります。
僕らの界隈では相当に悪評のある「自費診療」クリニックでした。
・そもそも自費診療しかやっていない。
・やたらとwebサイトが「凝って」おり病名等で検索すると上位にコンテンツが出てくる。
・医薬品を処方せず、怪しいサプリメントのみ出す。
・未認可、効果不明の高額治療をローンでゴリ押しする。
・診断書は書かず、というか、書けず。
・介護保険や福祉関係の書類も書かず、書けず。
このあり様でして。
もう、ねぇ・・・。
紹介できるわけないじゃないですか・・・。
紹介したところでサプリしか出せないので、治療の引き継ぎになりません。
その自費クリニック、そもそも医療機関と言っていいのかすら、議論を要しますが。
web関連の怪しいマーケターが、サイトとかGoogleの口コミを妙に「作り込んでいる」ため、無邪気に検索した人が導線に引き込まれてしまうのです。
★1の声はやたらと生々しいのですが、その割に★5を口コミしたアカウントはその口コミしか書いておらず、「それ専用」に作ったアカウントにしか見えません。
繰り返しますが、僕らの界隈では上記の悪い既知の情報があまりに多く、加えて、ハメられた患者さんがよく相談に来られており、事実ベースとして★1の口コミが真実なのですよ。
ネットの手軽な情報だけを頼りに、引っかかってしまう人が後を絶ちません。
新たな被害者を出さないためには、叩きまくるしかない。
くだらん芸能人の不倫とかの不祥事より、こういった消費者レベルでの問題を叩くべきで。
ただ、似たようなケースは件のクリニックに限らないし、今回の事例を踏まえて現実的な対応、マインドセットを挙げます。
・役所に相談する。
泣き寝入りせずに消費者センターに通報する。
場合によっては集団訴訟を検討する。
・悪い情報にも目を向ける。
人間の性質で、良いと思って見ると、良い情報しか取り入れなくなる。
件の患者さんは★5しか見ていませんでした。
・Google評価を信用しない。
これについては、ほんと、Googleの口コミの仕様にも問題があります。
実質的に詐欺の片棒を担いでいますし。
個別の事案は知らぬ存ぜぬ、ということなのでしょうが、いかがなもんでしょうかね??
このあたりが対策?なのかもね。
個人の「防衛力」が試されますよ。
くわばらくわばら。
語郎