有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

キャリアと資本の話【A医師との対談をへて】

 

キャリアの話題

またまた、友人のA医師と語らいましたわよ。

お互いに専門の修行が終わりつつある時期ですので、なんとなくキャリア風味の話題が多かったです。ほかにも「飼育する蚊はどうだったのか」とか「蚊に刺されまくった件」とか「髪長いね」とか、いろいろ雑多にあったのですが、あまり話題が散りまくっていると読みにくいので、キャリア関連をまとめます。

 

印象的だったのが、株好きなA医師が、なんとなく金を稼ぐことに飽きはじめていたこと。「稼ぐことに飽きた」的な、達観したオーラが出ていて、びっくりしました。

 

すごく赤裸々な感じなので、気になる方は最後まで読んでみてください。迷走する感じがスゴイです。

結論

・ブランド志向は世渡りで大事かも。

・都心でチャンスを掴むのは夢っぽくて良い。

各論

来年のこと

僕:「どうしますか、来年。僕は今のところに残る形になりそうです。まだ分かりませんけれども。迷ってます、正直。」

A医師:「いやでも、自分も、まだ決まってないけれど。今のところに残るか、よそに行くか。自費系も考えてるけどね」

ブランドって大事なのか問題

僕:「病院の格、というか、なんというか。下世話な話だけれど。ブランドって大事ですか?日本はそういう文化を大事にしますよね。学歴とか社名とかね」

A医師:「ブランドは大事。ブランド病院に勤めていたほうが、いろいろ捗るよね。名刺がわりになるよ。信頼されるよ。そうじゃないって人も居るけど。」

僕:「なんだかんだで、僕らは外面は良いキャリアですよね。外面は。あまり所属先で舐められたことはないし、やっぱり世渡りしやすいですよ。コネも多いから楽でしたわよ」

A医師:「自分がそこにいるから、あまり分からないだけで、恩恵は必ずあるはずだよね。おっ、てなるよ」

田舎か、都心か

僕:「今後のキャリア展開は? 田舎だけれど年収二千万と、都心でちょっと安いブランド病院。どちらが理想的ですか?」

A医師:「人によるね。田舎で人手不足のなか、ゴリゴリやるのは誇らしいよね。その一方で、やっぱり都心の方がチャンスが多いとも思うし。都心で稼ぐ手段を考えるね。自分は都心に行きたいから、実家を出たわけで。そういうことよ」

自費診療系のキャリアは?

僕:「自費はどうでしょうか?」

A医師:「悪くない。悪くないけれど、株で言うところのベンチャーみたいなイメージだよね。跳ね上がるけれど、急降下のリスクもある」

僕:「僕も、なんか、微妙なのかな、って。ベース作ってからならば、全然アリだと思うけれど」

A医師:「うん。プラス・アルファがないと、厳しそうだよね。人によってはキャリアとしては微妙って思うだろうから、その分を頑張らないとね、自費系なら」

まとめ:ステータス振りの問題とみる

2人で語らいをした帰り道。何時ぞや読んだ橘玲氏の書籍を思い出しました。

氏曰く、人生設計には3つの柱があって(『幸福の「資本」論』より)。

 

・金融資本:いわゆる、資産そのもの

・人的資本:スキル、キャリア

・社会資本:コネ、つながり

 

個人的な印象ですけれども、ネットには「FIRE、FIRE、資産運用」と仰る方が多い気もします。それはそれでアリ、だとは思うところですが、やはり人生、金融資本だけでは語れないのかなと。

 

上記のステータス振りを誤る、たとえば金融資本に傾けすぎてしまうと、僕らの業界では履歴書的に「ちょっと変」な感じになりうるのです。それはそれで良いかも知れませんが、長い目でみると修正不能な事案ですから、やはり他の資本にも注力したほうが良いでしょうな。

 

語郎