有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

傷病手当金について、外来で思うこと。

 

傷病手当金制度について

病気、ケガで休業せざるを得ないときに、加入している健康保険組合等から手当が振り込まれる制度です。「病気のために休養しているので、その期間の生活保障を受ける権利」がその根拠です。

 

当然ながら病院の通院を前提にしており、療養担当者、つまり主治医が記載する欄があります。外来や病棟業務の合間をみて主治医はチマチマ書いているわけです。

 

受給に関しては細かいルールがあって。正直ややこしい面があります。そのあたりの細かい話はさておき、実際に書類を担当していて思うところがあります。

 

受給の実際

もちろん、ほとんどの人は真っ当に利用されるのです。やむを得ずに休職されるわけで。

 

ただ、たまーに「真っ当」じゃない人が居るのも事実でして。ほら。お金に関することじゃないですか。やっぱ「本性」、出ちゃうんすわー。

 

先輩からもよく聞いていましたが、チョロまかそうとする人が出るんですよね。

 

・無理やり在職中に申請して、直後に退職。そこから、しばらく手当を受け取ろう、みたいな魂胆の人。ガチで居ます。

 

・療養中は定期的に通院するのが基本(というか、通院日を正確に記載する欄がある)ですが、全く受診がないのに受け取ろうとする人。

 

・通院の間隔が空いているため、うまく加工して、受診歴を誤魔化そうとする人。

 

大の大人が、こんな有り様でして。

 

日本人の民度も落ちたもんですよ。とほほ。

 

医療機関とも書類を巡って、もめるポイントなのだそうです。悪事の片棒を担がされてる感じは嫌ですね。

 

人間のやることは機械化すべき

結局、お金で人は変わってしまう、って。死にもの狂いになっちゃうんですよね。就労してないので、死活問題というのは分かるのですが。

 

人間の本音、みたいな部分を垣間見れるので面白いとも思います。ただ同時に、人間は怖いなぁ、とも思います。

 

こう。

 

機械で全自動にすれば良いと思います。

 

語郎