有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

男子校の非モテ問題を解く鍵を発見した件。

 

コントラストの原理」とは

表題のとおり「男子校出身者が異性に対して幻想を抱き、非モテに陥りやすい傾向にある」問題を考察します。かくいう僕も男子校出身であり、現役の非モテなものですから、説得力があると思います。まず押さえておきたい原則、おもにマーケティング分野の法則なのですが、軽くご紹介します。

 

コントラストの原理

人が情報に接するとき、最初に受けた情報の印象が強く残る。そのため、2番目に受けた情報に対する印象は、最初に受けた情報に左右されてしまうという原理。

 

ざっくり言いますと「最初に接した情報の印象に、人は左右されてしまう」ってこと。

 

これだけだと意味が通じにくいので、具体例を挙げてみます。例を考えると、よく分かると思います。

具体例

新品のパソコンを購入するとします。当然ながら安い買い物ではありません。8万円とか、モノによっては10万円近くかかるものもあります。

 

いざ8万円のパソコンを購入したとして、お店の人に「ついでに、性能の良いマウスでも?」と勧められました。そのマウスが仮に8000円としてみます(性能が良いと実際にこれくらいします)。8万円のパソコンと比べれば、安いものですから、つい購入してしまいます。そんな調子で色々と付属品(イヤホンとかetc)を購入しちゃっても、最初の8万円のインパクトが強いため、あまり消費している感覚が薄いのです。

 

 

これが、仮にパソコン購入の目的じゃなくて、100円ショップでの買い物のあとに8000円の高性能マウスを見せられたとすると事情が変わります。100円ショップの商品は基本的には安いですから、8000円の数字をみると、そりゃビックリするわけです。異様に高く感じるため、なかなか購入に踏み切れません。

 

このように、同じ8000円の高性能マウスを見た感想は、「8000円を見る前に、何をみたのか」で変わってくるのです。

 

世の中の異性問題

ここからが本題です。

①男子校の非モテ問題

あくまで僕の周りでの傾向に過ぎません。過ぎないのですが、どうも確からしいと個人的には感じます。男子校の生徒さんに限って、なぜか異性への理想が上がりがちです。果たしてなぜなのか・・・。

 

文字通り男子校なワケですから、一番の思春期盛りに、近くに異性が見当たりません。

 

さて、そうなると、どうなるのか。

 

テレビでよく見かけるタレントだとか、モデルだとか、グラビアアイドルだとか、そういった「異次元の方々」の印象が「最初に見かける異性」としてインプットされやすくなります。ひどいと2次元に走ります。

 

およそ現実的な接触のない人たちを異性として平準化してしまい、結果、成人してから接する異性に魅力を感じにくくなります。やたら理想だけが高い非モテが誕生してしまいます。

 

②理想が高い人について

付き合う人のレベルを吊り上げがちな人がいます。要するに「理想が高い系」の人たちです。婚活、恋愛界隈でも目立つそうな。

 

彼ら、彼女らが100%悪いわけでもない、と僕は思います。実際に魅力的であり、かつては言い寄られていたのかも知れません。接してくる人がみな理想的であり、本人が気づかないうちにハードルが上がってしまっているのかも。

 

「昔は、これほど良い条件の人に言い寄られたのに」と感じてしまい、「自分を安売り」することが本当に難しくなっているのかも。こういう心理導線で、必要以上に現実に対して厳しい目を向けているのでは。合点がいくんですよね、こうみると。

 

解決策

上記「コントラストの原理」が存在することを、念頭において生活すること。こういう人間の認知の歪みというか、錯視してしまう習性を理解すること。

 

逆説的ではありますが、現実に目を向けること。これが全てなのかも知れません。

 

 

語郎