ボウフラ増殖装置(仮)のその後
蚊の成虫する様子をじっくりと観察するため、また成虫の蚊を効率よくゲットするために、ボウフラの増殖装置を作りました。くわしい仕組みはリンクの記事で紹介していますので、気になる方は参照してください。
はてさて。この装置を作ったあとで、周りの人に「ボウフラを大量増殖させる仕掛けを作った。うまくいけば手間がかからずに大量飼育ができる!」と言いふらしてしまい、勝手にハードルを上げてしまいました。そんな自信作であるボウフラ増殖装置が無事機能したのか、その後をご紹介。
ちなみに。すべて実際に起こったことです。現実から目を背けないために、忘れないうちに記録します。
血を吸う蚊の成虫たち
当初の目標どおりにワシの血を吸わせることに成功しました。兎にも角にも、蚊が吸血しないことには産卵も起きませんし、話が先に進みません。 ここはひとつ、クリアとしましょう。
やり方はホントに簡単でした。上に空いている穴から親指を入れるだけ。メスなら体温や発汗を嗅ぎつけて血を吸ってきます。
こちらが吸血を妨害することもしないので、蚊は満腹になるまで血を吸います。血で満たされた彼女らのお腹を見ると「あー、ワシが育てたんやー。ワシの血じゃー。ワシの血でパンパンになっとるー」みたいな、謎の充実感が胸に満ちます。
でもね。そこからが問題なのでした。血を吸うだけでは困りまして。次のステップ、交尾と産卵に進まなくては意味がない。
そんでもって。何故だか知らんのだけれど、ワシの血を吸うと、メスの蚊はたちまち弱って死んでしまうのです。ほんとに弱っているのか、血を吸って体重が重くなっているのか、血を吸ったメスは水面にプカプカ浮いていました。
悔しかったです。くぬぅぅぅぅぅ。
羽化しないボウフラたち
吸血後の産卵しない問題に加えて、また別の問題がありました。ボウフラが羽化しない問題です。
水中には十分な量のボウフラが泳いでいますが、なぜかなかなか羽化できず。ひとつ考えられるのは、羽化にあたっての温度条件が悪い点でしょう。そろそろ秋も深まっていきますし、ボウフラが成虫になりにくい環境になっているのかも。
とはいえ、8月中には7~10匹程度は無事に羽化できました。それは良し、とします。
ケースの中が湿りすぎ問題
これは人為的なミスです。
ボウフラ増殖装置の中の水蒸気が多すぎて、壁面が湿っていました。定期的に換気をしていたのですが、そうはいっても日中の時間帯にはワシも不在で管理が不十分でした。
壁に止まって休んでいる一部の成虫が、へんな格好で壁にこびりついたまま動かなくなっていました。
気をつければ防げるミスでした。もうしわけないことをしました。
課題が多し
課題が多すぎます。
こんな調子では本格的な増殖装置まで程遠くなってしまいます。
ひとつひとつ問題をクリアしなければなりません。
そういえば、蚊に関連する書籍をほとんど読んでいませんでしたので、冬場は読書して知識を増やします。
リンク
語郎