今回ご紹介させていただく書籍は、Amazonで偶然えらんだ電子書籍2作品です。どちらの書籍も「無駄な努力を続けない。最終目標のためにも、どこかで見切りをつける」という思想が、共通している気がします。
成功者特有の「頑張れば、なんとかなる!」的な言葉で気持ちよくさせられる前に、いろいろ現実を考えるべきだなぁ。そんな気づきを得られる2冊でした。どちらとも、おススメしたい書籍です。
チャレンジしていることの「辞めどき」を悩んでいる人には、とくにオススメですね。
・『諦める力』 プレジデント社 為末大 (著)
おススメ度:★★★★★
400mハードル走、日本記録保持者である為末さんが著者です。花形の競技から「メダルをとる」ために種目変更をされた経緯が、くわしく書かれています。
ほかにも、アスリート界の抱える問題や、日本特有の「努力を美化しすぎる主義」について、疑問を投げかけておられます。
1冊とおしてみると、メダリストのストイックな人生観や思考法を知ることができます。
個人的見解:
どこか悟りを開いているようで、素敵でした。「諦める」というタームのネガティブなイメージを取り去ってくれます。
書籍の内容が、僕の元来もっているスタイルと合っていて、スッと頭に入りました。ビジネス書的にみれば、やっぱり「ニッチをせめる」というところでしょうか。
何にしても、ゴールや出口戦略を最初に設定すべきですね。忘れがちですけどね。
おススメ度:★★★★
2ちゃんねる創設者、ひろゆきさんの著作です。彼が体験した実話を振り返りつつ、どうやって思考してきたのか、網羅的に把握できます。
書籍の最後に全体のまとめがあります。また太字になっている部分を特に強調したい、とのことでした。
「こういう状況になったら、こう考えましょう!」というスタイルです。全体的に、雑談調です。軽いテンポで読了できます。
個人的見解:
エピソード集みたいな書籍ですので、全体的に読みやすいです。無駄に努力しすぎないような、ゆるい生き方を提案されています。
環境だとか、性格だとか、遺伝子だとか。そういう「努力だけじゃ、どうしようもない領域」って、残念だけれども、あります。それを受け入れたうえで、向いているコトを探せるのが望ましいかもしれません。まあ、それが難しいのでしょうけれど。自分の理想像って、誰にでもあるでしょうし。
これだけ成功している人なのに、「運の要素も、あるかもね」と偶然のなりゆきを否定しないスタンスにも好感がもてました。やっぱり、頭の良い人物なのだと思います。
語郎