有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

クロアゲハ飼育日記、最終回。3つの落とし物と、宝物(非売品)を大公開。

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  • 落とし物(下痢、黒い羽の欠片、サナギの抜け殻)
  • ワタクシの宝物(非売品)を大公開

 

2020年7月29日に無事に羽化し、自然にかえすことができた。昨晩は公開できなかった、飼育ネットの内部の様子を軽くご紹介したい。いままで、そこにいた昆虫が居なくなってしまい、とても寂しい。ペット・ロスならぬ、アゲハチョウ・ロスである。

 

 

羽化したあとは、飼育ネットが汚れる。なぜなら、羽化のタイミングで激しく下痢をするからである。無事にサナギから出てきた成虫は、お尻が下痢まみれになっている。それに加えて、羽化後しばらく木などに摑まって、体液を出し切る必要がある。

 

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下痢。なぜか緑色である。ちょうど羽化した成虫がぶら下がっていた辺りが汚れている。ここらで体液を出し切ったのであろう。

 

長年おなじ飼育ネットを流用しているため、あちこちにシミがついている。もしかしたら、他のアゲハチョウが小便をしていた可能性すらある。

 

 

 

また、昨晩羽化したクロアゲハ成虫は、そうとうに威勢がよかった。狭い飼育ネットでの飼育は限界だった。バタバタと飛びまくり、まったく休む様子がなかった。「これでは消耗して何日も、もたない」と判断して、はやく逃がすことにしたのだ。

 

やはり羽が一部破けたのだろう。飼育ネットの脇に黒い羽の欠片が挟まっていた。もしかしたら昔育てた黒いアゲハのものかも知れないが、とりあえず保管することにした。

 

 

 

サナギの抜け殻は、もちろん回収した。中身を確認できる貴重な機会である。

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こうやってみると、「耳」のような部分が見事に曲がっている。成長や羽化の過程には、大きな妨げにならなかったようだ。若干、サナギの中が濡れていた。まだ乾ききっていないのだ。

 

 

 

さて、最後に、宝物(非売品)を公開して終わりにしたい。いままで、飼育してきたアゲハチョウのサナギの抜け殻をせっせとコレクションしているのだ。

 

成虫を殺めて標本にするのは本当にカワイソウなので、せめてサナギの抜け殻だけは集めているのだ。昔は捨ててしまっていたが、ある時から集め始めた。

 

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シュールである。この上なく、シュールなコレクション。セミの抜け殻で遊ぶ子供や芸能人はいるが、さすがにこれは珍しいと思う。

 

左から順番に、ナミアゲハナガサキアゲハ、そして今回のクロアゲハである。黒い羽も一緒に貼り付けておいた。

 

こうやってみると、ナガサキアゲハのサナギの抜け殻が、やたらに大きいことが分かる。今回飼育したクロアゲハのサナギの抜け殻も、うまくいけば中に入ってしまいそう。そして、クロアゲハのサナギの抜け殻の中に、ナミアゲハのものが入りそう。ちょうど、マトリョーシカみたいなサイズ感で面白い。

 

 

久しぶりに、宝物を取り出した。全然壊れる様子がないのが不思議だ。一体だけ、割り箸から外れてしまっていた。せっかくだから、中を撮影した。

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ちょうど眼球部分が収まっていた位置が分かる。顔の位置も、何となく把握できる。不思議なものである。

 

 

クロアゲハ飼育日記 (完)

 

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ここまで長々と、お付き合いいただき、ありがとうございます。

後日動画をアップロードします。やり方がよく分からんので、調べます。

 

語郎