本日は2020年7月28日。サナギになってから2週間経過している。いよいよ、羽化の兆候が出現したため、その様子を記録しておきたい。明らかにサナギの外見が変化しており、驚かれると思う。後半に決定的な画像が載せてある。
まずは23日目の起床後から。そろそろ羽化のサインが出てくるだろう、とワクワクした毎日を過ごしていた。起床後の画像は下の通り。トップ画と同じである。
ここまでは、今までと違いが目立たない。「そろそろ、羽化のサインが出るだろう」とワクワクして家を出た。
帰宅後も特に様子は変わらなかった。起床後の画像と同じような様子だった。
だが寝る前、せっかくだから写真を撮ってみることにした。まずはフラッシュを使用していない画像から。
ちょっと黒味がある。少し見にくいので、フラッシュを使わせていただいた。それが次の写真となる。
どうだろう。胸のあたりにある触覚が、かなり黒く見えている。全体のラインが、ほぼ追える。間違いなく、内部で発生が進んでいる。
そして、透かしてみた。
これまた、見にくくて申し訳ない。狭いネットの中の撮影で、サナギに気を配ると、どうしてもアングルがイマイチになる。前回に透かしてみた時よりも、内部構造が詰まっており、透過性が悪くなっているのが分かる。
順調そうである。安心して床についた。
朝起きると、ナリフリ構わず、まず真っ先にサナギのいるネットに向かう。様子を確認するのだ。
飼育24日目。今朝(2020年7月28日)の画像である。起床後に撮影。
黒味がさらに増している。全体的に乾燥しており、いよいよ羽化前兆である。これでも、まだまだ、中身の羽のスケ具合がイマイチなのだ。まだまだ、透けて見えるはず。
そんなこんなで、今日の日中も、気持ちが落ち着かなかった。
「いま、サナギはこのくらい育っているんですよ。いよいよ、羽化すると思います。本当に、楽しみですなあ」と思わず同僚に話していた。上の写真を見せたところ、「鳥みたいで、コワい・・・。こんなの部屋にいたら、嫌だ・・・」とドン引きしていた。
帰宅後、改めて撮影した。さらに黒くなっている。羽の黒さが透けている。
これはフラッシュを焚いたもの。やはりクロアゲハで間違いないようだ。
いかがだろうか。あまりの透け具合に驚かれるかもしれない。これが羽化寸前のサナギだ。まったく分からない人がみても、羽化寸前だと直感できるはずだ。
横から。サナギの殻と、成虫の間に、だんだん空間が出てくるようだ。こうして分離するらしい。
サナギから出る時には、成虫は体液を下痢のように出す。そう、また下痢である。下痢を出す噴出力が大事。それに加えて、サナギの殻との間に下痢の水分が染み渡り、滑らかにサナギから出てくるのだ。
最後に、大事な注意事項。ここにきても、羽化失敗する可能性がある。さきほど記載した下痢の件だ。下痢として出る体液が、すぐに蒸発してしまうほどの直射日光だと、滑らかにサナギから出てこれず、羽化失敗となる。これだけは注意して、できれば日影が好ましい。めったにあるトラブルではないらしいが、気をつけたい。
語郎