２０２０年７月２９日、本日で飼育２５日目を数える。確実に羽化前のサインが出現しており、おそくとも今日中での羽化になると推測していた。
果たして、僕が溺愛しつづけた彼は、無事に成虫になれたのか？？？
本日６時３０分、起床した。起きてまず確認するのが、サナギの様子だ。その様子を収めたのが、トップ画像。くっきりと成虫が収まっている様子が確認できる。
黒々しい。今にも出てきそうだ。
飼育ネットには、直射日光が当たらないようにしている。部屋も蒸し暑くならないように、温度管理は出来ている。だが、ここまでやってもなお、羽化できない個体が存在する。個体の体力などなど、飼育人がコントロールできない要素も多い。仕方ないことも多い。限界まで蝶が羽化しやすい環境を整える。それが飼育人の務めだと思っている。
朝起きた時点では、羽化を見られなかった。出かけるときは名残惜しかった。熱心な飼育人なら、長時間ビデオテープを回したりするようだ。
日中は、無事に羽化できたのかどうか、頭の中がパンクしそうだった。サナギから上手く出てこれず、息絶えていたらどうしよう。羽化できたはいいが、中で羽を痛めていたらカワイソウである。
今日は残業もせずに、早めに帰ることにした。
帰宅後、すぐさまネットに向かう。
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！！！！！！
成虫が、仕掛けた割り箸にぶら下がっている。羽を伸ばすためにぶら下がっているようだ。羽化、成功である。
飼育ネットの中を飛び回っている。割り箸から飛び移り、ネットの壁を登っているようだ。きわめて元気である。
ミネラルウォーターを湿らせたティッシュを献上した。あまり飲んでいる様子は見られなかった。
よく壁に張り付いている。じっとこちらを見つめているように感じる。
元気である。飼育ネットの中を飛び回る。
あまりにも元気で、羽を痛めそうだった。もっと観察したかったが、あくまでも飼育することが目的。無事に羽化できたら、いつも自然にかえすことに決めている。飼育ネットに入れて、極めて安全な環境で育成することは「反自然」かも知れない。本来なら、この個体はどこかで死んでいた可能性もある。
だが、せっかく生まれた生命を、このまま人工物の中に迷入させておくのも良くないと思う。
ただちに逃がすことにした。
一応、記念撮影した。
実際に観察し、模様をみるに、クロアゲハの♀だと確定した。手が鱗粉まみれになった。
窓から逃がした。勢いよく飛んで行った。
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普段からこのブログを見てくれているyoutuberの友人に、「なんでいつも写真なの？動画にすればよくないか」と突っ込まれてしまった。まったくその通りである。
成虫については動画を沢山撮影した。今度、公開しようと思う。
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今回は首尾よく羽化までたどり着くことができた。本ブログの「クロアゲハ飼育」シリーズを読んでいただければ、飼育の流れは分かると思う。通しで見てもらえれば、飼育のエッセンスや道具は理解できるように構築してある。
ニュートラルな飼育方法を選んでおり、成功確率は高い。
飼育したくなったら、ぜひご参照ください。
語郎
