2020年7月14日に無事サナギ化した、僕が溺愛しているアイツの経過を記録したい。
飼育15日目に割り箸と紙で羽化装置を作った。19日目の現在も、そこに格納してある。なるべく直射日光の当たらない場所に置いてある。あまりに高温だと、羽化の時に支障をきたすことがあるからである。
飼育16日目の様子は下記の通り。
全体的な色味は良い。体の中心部に、サナギ化するときに擦れたであろう黒い点が見える。現在19日目でも確認できるが、特段大きくなった印象はなく、腐っているわけではないようだ。
羽化装置全体の様子。羽化できたときを想定して、洗濯ネットの中に装置を入れてある。割り箸が立っているのは、発泡スチロールである。安定性を期待している。いろいろな飼育日記と書籍を確認したが、スタンダードな方法論だと思っている。ちょっとDIY要素があって面白い。
ここからは、あまり変化が認められない。一応記録の写真を保存してあるので、公開する。
飼育17日目の写真である。
色味は緑が主体である。メタリックな印象がある。
飼育18日目。
メタリックである。光沢がある。明らかに腐っている様子は見られない。死んでしまうと、黄土色だったり黒色だったり、怪しい感じがするものだ。いい意味で現状維持と考えていいのだろうか。
そして本日、飼育19日目。
つい気になって、すこし「お尻チェック」をしてしまった。軽くお尻をつまんで、離してみた。少し自発的な動きが見られ、生存しているようだ。ブンブンとお尻をふらないものの、ピクピクと伸縮していた。おそらく、大丈夫。
あと重量感も重要である。写真でお伝えできないが、中身が詰まっているような重さがあった。ここで極端に軽く感じると、死んでいる可能性も出てくるが。
7月14日(火)の午後の帰宅時に、サナギ化しているのを確認した。サナギ化した瞬間を見届けていないため、正確な日時は分からないが、今日でサナギになってから9日あたり。
黒い系統のアゲハチョウは、よく見られる黄色いアゲハチョウよりも、羽化までに時間がかかるそうだ。羽化までの時間は、気象条件、日照時間、温度、湿度、サナギになったときの周辺環境によって規定される。目安は10日~12日で羽化する。もちろん個体差はあって、2週間弱かかる例もあるようだ。
つい飼育していると、生存確認したくなる。あまり推奨されないが、「お尻チェック」は回数限定であれば、やってもよいかも知れない。
- 「お尻チェック」の反応なし ⇒ただ元気がないだけ or 寄生個体
- 「お尻チェック」の反応あり ⇒生存の見込み
そう、この確認作業だけでは、生きているかどうかの最終確認にはならないのだ。動きがなくても、普通に生存している個体も多い。なんなら、チェックの負担でダメージがかかって、死んでしまうかも知れない。やるなら最小限がよい。
ただし、明らかにお尻が伸びきっており、伸縮が全くない場合には、死んでいる可能性が高いだろう。
このように、アゲハチョウ飼育は相当の観察力を要求されるのである。やはり理科系教育最強の教材である。
語郎