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クロアゲハ飼育の21日目と22日目。「アゲハチョウ飼育の歴史も、感染症との闘い」

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  • 飼育21日目と22日目の画像を供覧
  • 羽化の前兆やタイミングについて
  • アゲハチョウの感染症(概略)

 

・飼育21日目と22日目の画像を供覧

クロアゲハ飼育の21日目と22日目の写真を記録する。といってもサナギ状態であるため、新しい変化は分かりにくい。ただ、どことなく成虫の目の位置や、羽のおさまり具合、触覚の様子が分かるようになった。

 

21日目の写真から。冒頭の写真と同じものである。

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色合いはメタリックな緑色だ。だんだん黒味が増しているように感じる。腐った印象は全然ない。内部の成虫を透見できるような、そんな状態である。

 

22日目。本日起床後の写真である。

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サナギの上部から真ん中に、注目して頂きたい。細い糸のような、レール様の構造体が分かるであろう。成虫になったときの、触覚である。サナギになったばかりの時期でも、微妙に確認はできるものだ。サナギの経過日数が経つにつれて、成虫の構造物が鮮明になる。

 

また写真では分かりにくくて申し訳ないが、明るいところで見ると眼球が透けているように感じる。どことなく成虫を想起させる。サナギの経過が経つと、そんな風になる。

 

 

 

・羽化の前兆やタイミングについて

さて、「サナギはいいけど、いつ羽化するのか」と思っていらっしゃるだろう。その点は気象条件によって左右されるため、一概にはまとめられない。断言できないのだ。ひたすらに待つしかない。羽化のタイミング決定には、謎も多い

 

くわえて今年は梅雨が長く、ジトジトした嫌な天気が続いている。晴天だと思ったら、土砂降りだったり。気圧の変化も激しいだろう。羽化のタイミングに影響を与える可能性は否定できない。

 

屋外で飼育管理するのに比べて、屋内だと日当たりは悪くなりがちだ。温度についても、部屋ではクーラーをかけることもあり、涼しくなる。こういった外界の諸条件から、ベストなタイミングで羽化するようである。

 

文献やサイトで調べたところによると、下記の通り。

  • ナミアゲハ(黄色いアゲハチョウ):8日~12日程度。
  • 黒い系統のアゲハチョウ:10日~14日程度。

傾向としては、ナミアゲハよりは長い期間サナギ状態であるようだ。条件によっては2週間を超えることもある。

 

僕が保護したクロアゲハ幼虫に関しても、サナギになってから、まだ2週間は経っていない。思うに、7月28日か29日あたりではないだろうか。

 

 

・アゲハチョウの感染症(概略)

ただし、これは「寄生されておらず、無事だった」場合に限る話。アゲハチョウにも「感染症」がある。これまでも何度か触れてきたネタだ。感染しているかどうか、サナギになってから多くは判明する。メインの病原体は次の通り。

  • ヤドリバエ
  • アゲハヒメバチ
  • ウイルス

それぞれが特徴的な時期に病態が出現する。ウイルスとヤドリバエは経験がある。他の飼育人の方も、病気には苦労しているよう。

 

人類の歴史は、感染症との闘い。

アゲハチョウ飼育の歴史も、感染症との闘い。

目に見えない小さな存在に、翻弄されるのだ。

 

語郎