- サナギは元気。お尻もフリフリする。
- 黒い点々は仕様なのだろうか。
- 羽化の手助け装置もご紹介。
ご報告から。クロアゲハのサナギは無事、生存している。元気である。今年の7月14日にサナギになってから、目立つ病気の兆候も認めていない。
サナギの時期は特に記録することもない。ただ、ちゃんと写真は撮っており、保存している。サナギから成虫になるのは、だいたい10日前後だといわれている。そろそろ成虫になる下準備をしなくてはならないため、合わせて、その様子を記録する。
まずは、おさらいがてら、7月14日のサナギ初日の画像である。
まだサナギになりたてのため、全体的に瑞々しい。どこかヌメっとした印象を受ける。なりたての時期は非常にナイーブのため、あまりむやみに触らない。
お次が15日(サナギ2日目)。起床後の写真である。
特に変わっていない。全体的に表面が乾いてきたような印象である。
16日(サナギ3日目)。こちらも起床後の写真である。まったく変わらないため、正面からのみ、写真掲載する。
すこし乾き過ぎていたため、軽く遠くから霧吹きをかけた。湿りすぎも良くないが、乾きすぎも良くないのだ。
17日(サナギ4日目)。変わらない。
18日(サナギ5日目)。
そして本日19日(サナギ6日目)となった。
5日目を過ぎたあたりから、サナギが硬くなってくる。瑞々しさが抜けて、乾燥が強くなる。色味は健康そうな緑色が主体である。ぱっと見は病気になっていなさそうだが。よく見ると、胴体と尾部の間に黒い点が見える。正面からみると、真正面にあたる。
あまり推奨される行為ではないのだが、サナギの生存を確認する手段がある。やさしく、尾部をこするのだ。生きていれば、尻を揺さぶる動きがある。死亡していれば、まったく動かず、だらんとなる。このチェックをやる過ぎると、成虫が変形したり、サナギで死んだりとロクなことがないため、数回のみに限定して行う。
試した結果、激しく尻をフリフリしていた。そうとう、元気だ。すでにサナギとなってから5日が経過する。ケースバイケースであり断言はできないが、この時期でしっかりと動きがあれば、まず問題ないと判断している。
寄生昆虫の類は、アゲハチョウがサナギとなってから活性化する。サナギの中身を食べてしまい、自身の栄養にしてしまう。サナギの経過が過ぎるほど、影響が顕著に出てくる。日を追うごとにサナギの元気がなくなり、腐ったような色になる。変な体液が出てくることもある。元気に動くことは、まずない。
このサナギの一部に、黒い点を認めてはいる。しかし何れも体幹部正中であったり、左右対称であったりと、どこか元々の仕様である印象がある。あまり気にせず、経過を見守る。
最後にちょっと、羽化を助ける道具をご紹介。
まずは、サナギを格納するためのカップ。
普通の紙をカットして、くるくる巻いて作った。
次は、支柱となる割りばし台の写真。
割りばしをボンドで固定して、頑丈にするために輪ゴムをかけた。
寄生されている可能性は決してゼロではない。しかしサナギの色は良く、上手くいくような気がする。あと数日で、無事成虫になることを願う。
語郎