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夏の自由研究はアゲハチョウ飼育で決まり。3種の神器まとめ。

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僕の中学校では、夏休みに生物の自由研究が課されていた。どの小中学校でも、課題として生物の自由研究はお決まりだろう。カブトムシ、クワガタムシセミ、アリ、カマキリなどが定番だろうか。育ててみると感じるが、意外にもアゲハチョウ飼育は簡単である。さほど手間がかからないのだ。とはいえ、いきなり飼育するのは難しいだろう。道具も分からなければ飼育ができない。飼育道具3点セットを紹介したい。

  1. ミカンの木
  2. 幼虫のケース
  3. 成虫の羽化器

大きくこの3つだ。これだけである。これだけで飼育のコアは完成するのだ。それぞれの要素について、画像を添えて解説する。

 

1 ミカンの木

原則的に、アゲハチョウの仲間はミカンの葉に卵を産みつける。卵から飼育することを考えるならば、ミカンの木を購入しよう。成虫が卵を産みつけるのを期待するのだ。1本2000円程度で手に入る。なお、このページトップ画像のアオスジアゲハは、例外的にクスノキに産みつける。ミカンの木を購入しても、アオスジアゲハの卵はつかないため注意である。

 

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調子に乗って4本も買ってしまった。下の画像には、葉の上の黒い卵が見える。これがアゲハチョウの卵だ。ただし、卵がなかなかつかないことがある。梅雨明けには卵も目立つが、時期によっては全くつかないのだ。いろいろ場所を変えて研究している途中である。卵がリッチにつく法則を発見したら、また報告する。

 

2 幼虫のケース

なんでも構わない。百円ショップで購入した弁当箱を使っている。小さくて観察しやすいからだ。普通の虫かごでも構わないが、孵化したばかりの幼虫だと虫かごの隙間を抜ける可能性があるため注意してほしい。本当に逃げてしまう。

 

念のために弁当箱に小さな穴をあけると、空気がよく通るため、幼虫には優しいかもしれない。「穴を開けないと、箱の中の酸素がなくなって大変なんじゃないか」と思うだろう。だが酸素がなくなって幼虫が死んでしまうことはない。そんなに大量に酸素を消費しないからだ。それに葉を出し入れするときに換気されるから、さほど心配はいらない。気になるなら小さく穴を開けておこう。本当に小さくで構わない。

 

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弁当箱を並べている。それぞれの箱には小さい穴を開けている。念のため換気を定期的にしている。

 

3 成虫の羽化器

これが重要で、工夫が必要なところだ。アゲハチョウは、普通の虫かごに入れると動きが激しすぎて羽が傷んでしまう。ボロボロになるのはかわいそうである。そのためには特殊な道具がいる。

 

Amazonでみると、外国にはアゲハチョウ用の成虫飼育ネットがあるようだが、わざわざ買うのも面倒くさい。自作できるなら、それに越したことはない。

 

僕は、これまた百円ショップで購入した洗濯ネットに工夫を加えている。画像のほうが分かりやすいので提示する。

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少し形が崩れてしまっているが、多少崩れても飼育には問題ない。中の空間は確保されているからだ。形をしゃっきりさせたければ、洗濯ネットの上面に、太い針金を通すのだ。そうすると形が安定する。

 

いよいよサナギが羽化するタイミングになったら、この装置に移し替える。先ほどの幼虫用のケースに割りばしを立てて柱にする。見えにくいが、割りばしにはサナギ収容のポケットを自作し装着した。

 

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以上、3つの道具である。具体的な飼育の方法は別の記事に紹介したい。

 

アゲハチョウは完全変態する昆虫のため、変化がとてもダイナミックだ。うまく成虫まで導ければ、夏の自由研究レポートの評価は高いだろう。

 

語郎