有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

アゲハチョウ飼育日記② ~ナガサキアゲハ~

f:id:kataroh:20200626204814j:plain

2018年夏に飼育したナガサキアゲハの写真を紹介する。卵から飼育するのが僕のモットーである。卵から飼育したほうが、達成感があるからだ。そうは言っても、幼虫から飼育することもある。今回は幼虫からのケースだ。

 

自宅の近所の公園には、大きなミカンの木がある。いつも散歩するコースに含まれている公園だ。昔から、「いかにもアゲハチョウの幼虫が居そうな木だな・・・」と目をつけていた。毎年実をつけるし、昆虫も沢山寄ってくる。アゲハチョウは春先から夏場にかけて活発になる昆虫であり、幼虫も夏場に目立ってくるのだ。

 

そのミカンの木のそばを通るときは、幼虫が気になってソワソワする。好奇心に耐え切れなくなり、葉についている幼虫を探しまくった。30分ちかく捜索したところ、2匹のナガサキアゲハ幼虫を確保した。

 

その幼虫は1齢幼虫(孵化後数日しかたっていない幼虫)だったのだが、写真が現存していなかった。5齢幼虫(さなぎになる前の幼虫)から紹介する。

 

f:id:kataroh:20200626210548j:plain

幼虫本体は緑色をしている。まわりには糞が転がっている。分かりにくいかもしれないが、糞は一部が凹んだ形をしている。それにしても食欲旺盛だったと記憶している。朝ミカンの葉を6枚ほど飼育箱に入れても、夕方帰宅すると全部なくなっているのだ。アゲハ類の中でも特に大きいとされるナガサキアゲハバクバク食べて、モリモリ育っていった。

 

f:id:kataroh:20200626210953j:plain

バクバク食べている。頭部にある目玉マークがおしゃれである。一説によると、この目玉マークは蛇の目を模しているとのことだ。写真では確認できないが、幼虫の頭部には臭覚という、敵を追い払う臭い分泌液を出す器官がしまい込まれている。普段は見えない。敵を威嚇するときに、赤い臭覚(種類によって色は違う)が飛び出る。目玉マークと赤い臭覚が、敵に蛇を思い出させるようだ。

 

サナギを経て、成虫になる。

 

f:id:kataroh:20200626211503j:plain

ナガサキアゲハ成虫である。後ろの羽に突起構造がないのが特徴だ。名前のとおり、長崎県など南の地方でよく見かける種類のアゲハだが、温暖化の影響で北上している。最北端だと福島県でも発見されている。地球温暖化とリンクしているのだと痛感させられる。

 

f:id:kataroh:20200626211841j:plain

自作の飼育カゴの中にケースを入れて飼育していた。

 

f:id:kataroh:20200626211954j:plain

幼虫は葉を食べるが、成虫は液体しか飲めない。少しでも長生きさせるべく、ミネラルウォーターを薄めてティッシュにしみこませたものを与えた。よく飲んでいた。なんともシュールな絵である。

 

今年は自宅でミカンの木を植え付けて、アゲハ幼虫を育てる計画をしている。木を4本ほど購入したのだが、幼虫が発生しなくて絶望している

 

夏季休暇では山林で幼虫を採取する予定だ。

 

語郎