有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

クロアゲハ幼虫飼育7日目。仕事で疲れていようが、葉は死守する。

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今日でクロアゲハ幼虫、飼育7日目を数える。そろそろサナギになる頃合いだと感じている。まだその兆候は見られない。相変わらずモリモリと葉を食べる日々だ。

 

昨晩の様子は下の写真のとおり。

 

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葉の量が心もとない、と感じた方もいるだろう。全く仰る通りである。ここまでよく食べるとは思っておらず、葉の予備量が無くなってしまったのだ。幸いなことに夜間の食事量は少ない傾向にあるため、これで必要な葉の量が足りてほしいと願って床に就いた。

 

今日の起床後は下の写真。

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案の定、1枚にも満たない量であった。なんとか足りたようだ。なけなしの最終ストックを追加して、出かけた。追加された途端に、葉を食し始めた。起きて空腹だったのかもしれない。

 

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完全に青くて美味しそうな葉は2枚ほど。ギリギリのところで凌いでいるといった風である。

 

実は今日も仕事だったのだ。朝から夕方まで勤務していた。仕事が終わったのが18時過ぎで、そこからいつもの公園に行こうかどうか、迷っていた。当の幼虫はサナギになるサインが出ていないため、追加の葉は必須と判断した。急遽、いつもの公園に向かった。夜の19時過ぎだ

 

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夜の公園。夏場とはいえ、19時を過ぎれば流石に薄暗い。最近の雨もあって、どこかジメジメした空気だった。土の匂いが充満しており、気持ちは良かった。

 

いつものスダチの木に向かう。

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アゲハチョウの幼虫がいないのか、確認した。疲れていようが、いまいが関係ない。柑橘の木に対面したら、必ず幼虫を探すのだ。しかし今日ばかりは無謀だった。暗くて手元が全く見えない。よく分からない小さい虫もいて、ちょっと気味が悪かったため、葉だけ拾って退散した。

 

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追加した2枚は消滅していた。加えておいて良かった。糞もしっかり出ている。拾ってきた葉を追加して、一件落着した。

 

明日は仕事もない。雨が降っていなかったら、いつもの木に張り込みを決める。いつもの木のほかにも、アゲハチョウ幼虫の名産地があるため、そこへも突入する。最低でも2匹くらいは保護したいところだ。

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僕の親戚も、昨年からアゲハチョウ幼虫の飼育を始めた。去年は一緒に公園を散歩して、アゲハチョウ幼虫の保護活動に勤しんでいた。彼から出た質問を、3点まとめておく。

 

Q:どうして、そんなにたくさんの幼虫を歩きながら発見できるのか。

A:経験である。常日頃から昆虫を探しながら、道を歩いているからである。どうしても分からなければ、虫に食われた形跡のある葉を、よく見ると良い。近くにいることがある。絶対ではないが、参考にはなると思われる。

 

 

Q:完璧に管理したつもりだが、幼虫が死んでしまった。原因は?

A:ケースバイケース。断定は不可能だ。多いのは寄生虫だろう。本当に多い。僕も飼育の過程で、サナギからハエが出てきたことがあった。サナギが勝手に腐ったこともある。また、卵の段階で遺伝子異常がある例も。孵化直後で死ぬケースもある。ある意味、致し方ない。コントロール出来ないことも多い。

 

Q:せっかくホームセンターで購入した苗木の葉を、何故あげないのか?

A:凄く良い質問だ。理由は2つある。

①餌用として購入していない。餌として使えば、すぐに葉が枯渇する。成虫が卵を産みつけることを想定して購入している。

ホームセンターに売られている苗木には、農薬が散布されている。葉を虫に食べられないためだ。お店にとってアゲハチョウ幼虫は完全に害虫なのだ。しっかりと薬が抜けない状態で葉を与え続けたら、死んでしまう。1カ月近く雨水がかかれば薬は抜けるようだが、心配なので積極的には幼虫に与えないことにしている。

 

語郎