僕の受けたころは簡単だったのにね・・・
2024年2月3日・4日の2日間、
医師国家試験が実施されました。
受験者の皆さま、お疲れ様でした。
僕が受けたのは5回以上前ですが、
この季節になると「当時」を思い出します。
僕の受けたときは、試験は3日編成で、
朝から晩まで缶詰め。
落ちたら落ちたで、いろいろと面倒くさいので、
二度と受けたくない試験でした。
それでも、僕らの受験のときには、
今よりもハードルが低かったのです、だいぶ。
ハードルがあがった医師国家試験
国家試験は採点のブロックがいくつかあり、
それぞれ独立して合格基準があります。
どれか一つの評価軸でも基準に満たない場合、
即・不合格。
恐ろしい。
僕らのころ、「一般問題」というブロックは、
70%も取れれば余裕で合格でした。
ところが昨今は70%では怪しい、というか、落ちる水準らしい。
75%でやっとこさ合格圏内と。
今の医学部生が優秀というのもあるかと思いますが、
・コロナ禍で自宅学習する機会が増え、勉強しまくった
・医師国家試験の受験対策サービスがインフレ化
あたりが主要因だと睨んでいます。
このままのトレンドが続くなら、
総得点80%を超えないと合格できない試験になりそう。
出題範囲は膨大
よー考えてみてください。
すべての診療科の、かつ、人体に起きうる病の総論ですよ。
(もちろん、専門医と比べると知識は薄く広いかもですが)
とんでもない試験範囲です。
たとえば、白血病ひとつとっても、
ざっくり「白血病」だけで分類は治まらないのです。
(↑ これくらいの認識なら小学生でもわかる)
慢性、急性、骨髄性、リンパ性・・・、
しかも各々の型(M0、M3とか・・・)。
それに対する治療薬、病態・・・。
胃癌だって、「胃癌」で話は終わりません。
その胃癌の詳しい分類、組織型、
特異的な治療法、検査所見など、
かなり網羅的に詰められます。
こんなテイストで、
すべての病気で網羅的な知識を求める試験。
簡単なわけがない。
気が狂いそうになりますよ。
たしかに合格率は90%近いですが、
けっして簡単な試験ではない。
受験者のなかで合格水準に収まるには、
たいへんな試験です。
フツーに落ちるかもです
最近の医師国家試験の問題を、
僕もたまに解いてみたりするんですが。
フツーにむずくて解けない。
たぶんガッツリ採点したら落ちる水準です。
医学の知識も更新しないといけないな、
と思いました。
最近は、人文系の書籍ばかり読んでしまったので、
たまには医学書も目を通そうと思います。
語郎