有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

クビにされた後、戻って来いと言われる文化。資格申請に上司のハンコが必要、という闇【シリーズ専攻医自殺】

 

専攻医自殺と資格

シリーズ「専攻医自殺」。

もうちょっと続けます。

へんなスイッチが入ってしまいましたのよ。

(書くことない、ってのもあるんだけど・・・)

 

大事な論点が欠けていることに気付き、いまさら言語化できるようになりました。

 

とくに「専門医資格の取得プロセス」に絡むことで、

案外、今回の専攻医自殺の根幹にあたる部分かと感じています。

 

もっというと、医療界のパワハラ・医局ウンコ制度などなど、

そういう膿の部分にもつながることです。

 

ワタクシの身に起きたこと

ちょいと脱線しちゃうけど、(いや、実は大事なフリです)

いままでの記事で書いたとおり、元居た病院の上司から

「人が少ないから、戻ってきてーー」

みたいに言われています。

 

じつは二年前、自分としては残りたい、といったのですが、

予算がなくて無理だと断られたのです。

 

ややこしいので、コアな所だけをまとめると・・・

 

2年前(専門研修を終了した時点)

語郎「残りたいっす!!!」

元・上司「予算の枠がないから、出て行ってくれーーーー」

 

 

語郎「しゃーない、休みが多くて、高給なところに行こう・・・」

週休3日、年収うんぜんマン にパワーアップ

今のところは、それなりに快適

 

当時から2年後・・・

元・上司「人が少ないから帰ってきてくれー、給料は安いコースでーー」

元・上司「数年でまた解雇になるかもーーー」

 

いやいやいやいや・・・

 

スジが通らねえだろ・・・・(カイジ風)

 

ビジネスシーン的に、あり得ないことですわな・・・。

 

でも現実のやりとりです、まじです。

 

ちなみにワタクシ以外にも同様の状態になった先輩は多いです。

あるある、なんですわ。

 

アタオカ医療界

ほんま医療界は頭おかしい奴が多い。

 

人として最低限のモラルというか、スジというか。

そういう部分が欠落しています。

 

上記のやりとりについて、まったく異業種の人に感想を聞くと

「いや、ふつうに社会人としてあり得ん。即答で断る」

「なんだそれ、怒りすら覚える」

とのこと。

みなさん、同じことを言います。

知り合いのエージェントさんなども、かなりブチギレしていたのが印象的。

違う意見やら、同じ意見あるなら、コメントでください。

 

怒ってないで”解析”しましょうや

ただ、ワタクシとしては、なぜこのような輩が跋扈するのか、

という本質を知りたいというか、考えたい。

批判するだけなら猿でもできる。

 

元上司やらが頭おかしいのは大前提として、です。

 

件の専攻医自殺ともつながる話ですが、

やっぱり、これについては「資格申請」がおおいに絡んでいると思うのです。

 

専門医やら認定医資格のハンコを、

施設の上司が握っているのが問題の本質。

(資格もほとんど役に立たない紙切れのウンコです)

 

部下の生殺与奪を実質的に握っているので、

殿様商売になってしまうんです。

 

というか、専門資格云々いうなら、ペーパーだけにすればいいやん・・・。

 

実技とかの評価を絡めてしまい、

しかも資格の判定を上司が握っていたら、

そりゃこういうことになりますわよ。

クリーンにやるなら、もう外部機関同士でランダムに評価しあうとか。

びっくりするのは、この制度自体が、これでも「新」専門医制度なんです。

「新」ですよ、「新」。

ゼンゼンあたらしくないです。

 

医局もそう。

あれも博士号の認定の権利が大学教授にあるので、

なかなか自浄作用が効かない。

それで意味不明な転勤制度とか無給医問題が起きるんです。

 

なんでこんなに殿様なのか、と・・・・。

そんなに偉いのか、と・・・。

 

無自覚なんです、彼ら。

資格のハンコを握っているぞ俺らはーーー、的な。

 

 

今の時代、こういう文化自体が制度として、もたない。

若手が美容外科に行って、ラーメン屋の大将みたくなるんです。

 

全部つながっている話。

 

 

 

語郎