うまく「盛る」技術
これまで雑多な感じで合コンに参加してきました。あとは全く使っていませんが、マッチングアプリも登録していました。 そういう場面で強く感じることがあって。ほんと、世の中は「盛ったもん勝ち」なんだなぁ、って。
・自称、モデルの人
・自称、タレント事務所所属の人
・自称、年収1億の人
・自称、経営者の人
こんな人らと会ってみたりデータを見るにつれて、「ホンマかいな」と感じてしまいます。でも一方で、とくに詐欺で悪いことをしているワケじゃなければ、わりとセーフ判定される世の中なんじゃないか、とも思ったり。
こんな「盛る」技術について、記録。
ちょっと聞こえを良くする技術
以下に挙げるものを推奨しているわけではないです、念のため。誠実であることに越したことはないですが、処世術として大事ってこと。
ほかにも沢山の技があるでしょう。分かったら教えて下さいなー。
「メディア運営」の威を借る
一例を。旅行について、ブログやSNSで発信している人がいるとします。自己紹介のときに「旅行記のブログ、やっています」みたいに語ることがほとんどでしょう。
でも、ちょっとカッコつけて。「旅行関連のメディア運営しています」のほうが、なんとなくイケてそうです。でも、まあ別に嘘はついてないですよね。悪いことは何もしていない。全然セーフ。
メディアっていう、「それっぽい単語」でイメージ強化をはかります。
古典的手法
お次は、僕が勝手に古典的手法と名づけた技です。本業の月収が50万、ブログやYouTubeの収益が50円の人がいるとします。「月収50円のWEB収入」ってのも、なかなかパンチが効いていますが、これではセレブ感を醸せません。貧困層を煽れません。
そこで。「月収50万のYouTuber」って売り出しは、いかがでしょうか。
(本業の)月収(が)50万のYouTuber、ってことで、もちろん()の中身は書きません。
まあ言葉のトリックで、なかなかグレーですけれど、ギリギリ嘘ではないかな、って。かつて流行ったブランディング手法です。Twitterにはこの手の人が今でも生息しています。
数字盛り
データ重視のマッチングアプリとかでは、数字での足切りが死活問題になり得ます。とくに男性。
身長167cmを170cmって言ったって、誰も分かりゃしませんよ。測る時間で170cmになったりするでしょうし。さすがに180cmとか書くとバレるけどさ。
あとは年収。仮に年収470万を500万と切り上げて書いたって、まあ、許容範囲でしょ。多かれ少なかれ、皆やっていると思います。そうじゃなきゃ、日本人の中央値データと解離しすぎていますもの。
タレント風
いわゆる「自称モデル」って感じのブランディング手法です。とくに大手の事務所に所属しているわけでもなくて、あくまでタレント養成校的なところにお金を払って、オーディションを受けているような方です。受かったかどうかは知りませんけれど、ようするに「モデル」を肩書として活動している人は一定数います。
そこまでいかなくても、友人から小遣い程度のお駄賃で被写体を頼まれたくらいでも、まあ「モデル」ですからね。別に嘘はついてません。とんちみたいですけれど。
男性の食いつきもいいでしょうから、ついつい名乗りあげてしまうんでしょうね。
ダメなこと!!
ただし。医師とか看護師を名乗るのは、さすがにNG。資格による名称独占がありますから。資格がない人が名乗ったら、それは立派な犯罪。絶対にダメ。
でも。当の厚労省は、ネット上の医療系アカウントについては黙認しています。「じゃあ、資格が無くても名乗っていいってことかい!」って思ったりしますが、あまりにも数が多すぎて取り締まれないのが実際のようです。Twitterでは沢山の医療系アカウントが生息していますが、本物がどれくらいなのか、謎です。
ともかく法に触れることはアウトです。これは絶対のルール。
処世術の一種とみる
まあ、やりすぎは良くない。倫理的にはどうなのかな、とは思いますけれども。処世術と割り切ってしまえば、それまでなのかもね。
電車でも「◯◯万部達成」とかいうベストセラーの広告がありますが、あれだってどこまで本当か、分かったもんじゃありません。マーケティングの一手法なのでしょう。
まとめ
真実は別として、表面的な魅力があるようにみせかけるスキルって、めちゃ大事だと思ってて。
嘘をついて良いとは言いませんが、かといってバカ正直だと損する。
やけどしない範囲で盛るのは、いいんじゃないかな、って思ったり。葛藤ですね。
語郎