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浪人中、探偵小説にドはまりした話。おススメのシリーズも。

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浪人時代、予備校のそばに大きな書店があり、参考書を買うために利用していた。かなり奥行きのある書店だったため、品揃えが良かったのだ。参考書コーナーの近くに探偵小説シリーズなるセクションがあったため、気になって立ち寄っていた。リーズナブルな文庫版だったため、つい買いこんでしまった。

 

 

だんだん参考書選びや受験勉強がそっちのけになり、探偵小説にドはまりしてしまった。次第に小説に限らず、それらを原作にして派生した探偵モノや刑事ドラマを鑑賞しまくるようになってしまった。それも随分と古いシリーズで、探偵小説の古典のような作品群である。周りの学生に聞いても、あまり知られていないものばかりだ。僕が好きな作品を少し紹介して記録したい。

 

 

おススメのシリーズ

どちらも鉄板であり、名前くらいは知っている方が多いと思う。いずれも探偵小説の古典的作品で、今も愛され続けている。

 

 

金田一耕助シリーズは大好きだった。文庫本の後ろにあるシリーズ一覧を見ては、片っ端から買い込んだ。浪人中には、朝から晩まで読みまくった。さらに小説では飽き足らず、わざわざ昔の俳優が演じた映画版も入手して鑑賞していた。犯人やトリックなどは完全に覚えており、もはや演出を楽しむレベルになっていた。

 

 

金田一耕助シリーズは、主に田舎の村が舞台になることが多い。昔からの風習や因縁に絡んだ、おどろおどろしい世界観が魅力的である。ただし今はあまり使われない難単語が出てくるため、ちょっと難しいかも知れない。それに比較すると、江戸川乱歩の作品は、いくらか読みやすいと思う。少年探偵団シリーズは軽く読める。

 

 

そんな魅力的な探偵小説の、素晴らしい点を考えたい。

  1. 集められた情報から、犯人や事実を推察する知的ゲームである。その過程で、推理力・洞察力がつくことが期待される。
  2. それを繰り返すと、頭の体操になるだろう。頭の回転が速くなる、かもしれない。

古典的な作品が、現在の探偵モノのコアになった経緯がある。一度は古典的な名著に出会うと、感動するだろう。古い作品だと周りの人が認識しておらず、感動を共有できない悲しいデメリットはあるかも知れないが。

 

 

大学に入り、法医学の講義があった。ちょっと物騒な話だが、殺人事件や死因についてを科学する学問が法医学である。在学中に唯一興味を持てた学問かも知れない。法医学の講義を受けた後に、探偵小説を読み返すようになった。法医学的に考えると、かなり無茶のあるトリックも多いことが判明したが、無粋なので深く考えないようにした

 

 

最後に。探偵小説漬けの浪人期間中、偏差値が急降下したのは言うまでもない。

 

最近はコロナ禍で家に引きこもることが多いので、コナン・ドイルのシャーロックホームズシリーズに手を出そうと思う。

 

語郎