有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

医師が伝えたい、新型コロナウイルス感染の予防。接触感染には、ご注意を。

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新型コロナウイルス感染症が猛威をふるっている。日々状況は変化している。幸い職場には院内感染者も今のところ発生しておらず、自分も健康である。人様の健康に関することの情報発信には慎重でありたい。そのため、最低限これだけは気をつけた方が良いと思うことを、医師として記録する。主題は以下の二つだ。

・米国疾病予防管理センター(CDC)

接触感染への注意

 

 

職場のコロナ対応している最前線の内科医師に、現状の手札でできることを問うてみた。「そうですね。ワクチンもないですし。今のところ、東京都や行政が発信しているメッセージに従うのが正解だと思いますよ」とのお返事だった。よく言われている、3密の回避・うがい手洗いの徹底・ステイホームなどだろう。

 

加えて、僕がよく閲覧する米国疾病予防管理センター(CDC)で発信されている内容を紹介したい。

 

 

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(引用:米国疾病予防管理センター(CDC)のサイト)

 

新型コロナウイルスに限らず、感染症の最新の動向が紹介されている。論文の参照ページもあり、信頼性は高い。無料で閲覧できる。疫学的なまとめも充実しており、暇な時間によく見ている。

 

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(引用:米国疾病予防管理センター(CDC)のサイト)

このコラムには感染予防について、まとめてある。なお、記事作成時点の情報であり、常に内容は更新されている。

  • 新型コロナウイルスの広がり方
  • 感染から身を守るには
  • 顔をマスクで覆う
  • 家・環境を清潔に
  • ソーシャルディスタンス(社会的距離の確保)
  • グローブを装着

それぞれに細分化されて公開されている。日本の行政機関で発信されている内容と、もちろん同じである。最後のグローブの項目は医療機関で感染者をケアするときの内容であるから、さほど気にかけなくてよい。

 

このサイトをみて印象的だったのは、環境の項目だ。頻繁に触れるものについては、定期的に清掃するように明言されている。テーブル、ドアノブ、部屋の電気のスイッチ、キッチンのテーブル、携帯PCのキーボード、トイレ、水回り、が挙げられていた。この点は注意した方がよいだろう。マスクやソーシャルディスタンスに注意は向いていて素晴らしいが、意外と接触感染(ものに付着しているウイルスによる感染)への対応がお留守になっているかも知れない。なかでも携帯は盲点かも知れない。もちろん、気をつけていらっしゃる方も多いが。

 

1 飛沫感染

2 接触感染

 

1については、皆がマスクを装着し極力人混みを避けることで、完璧ではないにせよ、ある程度は対応可能だ。気になるのが2である。手すりや吊革に触ったあとで、その手で思いっきり目や鼻をこする方を電車のなかで結構見かけた。これでは、せっかくマスクをつけていても、接触感染する可能性が高まってしまう

 

とはいえ、まだまだ未解明のことも多い感染症だ。あまり情報に振り回されず、最低限の感染予防をしていこう。

 

語郎