先月読んだ書籍のうち、
良かったものを改めて紹介します。
『アイデアのちから』
出版社:日経BP 、著者:チップ・ハース、ダン・ハース
おススメ度:★★★★
人の関心に焼きつくアイデアの作り方、
がテーマの書籍です。
アイデアの作り方というよりは、
むしろコピーライティング技術の内容ですかね。
かなり伝え方に力点が置かれている印象です。
凡庸なアイデアやテーマを、
人の記憶に残して
関心を自然に呼びやすくするように改良するコツ
が理解できます。
なかなかボリュームはあるのですが、
内容の6割ほどは実例であるため、
読みやすいかと思います。
概要
章立て→ SUCCESs
本書のテーマそのものが以下の通りでございます。
「単純明快で、意外性があり、具体的で、信頼性があって、感情に訴える物語」。
これが本書でいうところの、
記憶にやきつくアイデアの特徴で
満たすことが望ましい条件です。
単純明快→ Simple
意外性→ Unexpected
具体的→ Concrete
信頼性→ Credentialed
感情に訴える→ Emotional
物語→ Story
これらのワードの頭文字を繋げて、
SUCCESsというゴロにしています。
それぞれの項目に沿って、
各章が実例を踏まえて展開されます。
都市伝説と、ことわざと、演説
信憑性がほとんどないにも関わらず、
人々のなかで定着しているストーリーの代表格は、
「都市伝説」だそうです。
他には、いわゆる「ことわざ」の類。
世界各地で似たような「ことわざ」が存在しており、
そこに共通性を見出す研究を著者はされていたみたいですね。
ほかにも大統領の「名演説」だとか。
こうやって実例を通じてみますと、
なるほど確かに、
上述の条件を(全てではないにせよ)満たすアイデアが
多いなぁと感じます。
個人的見解
都市伝説の話は面白かったですね。
内容の真偽は不明、というか、
ほとんど「偽」なのでしょうけれど、
展開に意外性があって、
かつ描写が具体的な都市伝説は
世代や地域を超えて語り継がれるのですね。
勝間和代って人が、本書を終章でおススメしてました。
よく知らない人なのですが・・・。
教育ママみたいな人でしたっけ?
それはさておき、
とくにブログやコンテンツ作成に関心があったり、
実際に取り組んでいる人には参考になる書籍です。
語郎