お盆で職場が連休になり、ずーっと家でゴロついていました。
ひたっすら、ヒマ。
前から気になっていた書籍があり、8月中盤の連休で一気に読了しました。
『図解入門TCP/IP 仕組み・動作が見てわかる』
出版社:SBクリエイティブ 、 著者:みやた ひろし
おススメ度:★★★★★
コンピュータネットワークの仕組みと、プロトコル(通信のやりとりの取り決め)が解説されている書籍です。
網羅性がよく、また全体的に図表も多く、理解しやすい構成で満足でした。
解説文もまとまっており、冗長になることもなく、エッセンスはしっかり理解できる構成です。
ネットワークやプロトコルの歴史も適宜はさみ込まれているため、進化の歴史がイメージしやすいのも良かったかなと。
ネットワークの仕組みはめちゃくちゃ複雑であり、ブログ記事1枚でまとめるのは、到底不可能です。
あくまで書評ということで、感想ベースで以下に紹介します。
ネットワークのことが気になる人は、本書を含めてガッツリした書籍を通読することをオススメします。
概要
章立て
第1章 ・・・ネットワークの仕組み
それ以降・・・それぞれの階層に分けて解説
一番キモになるのはネットワークの仕組みを概説した第1章かな、と。
ネットワークで登場する機械も紹介されており、このあたりのネタは後半でもガッツリ登場します。
1章から先は、それぞれの層を個別に掘り下げる形で解説されています。
各層のはなし
普段からWEBブラウザ、たとえばGoogle Chromeなどを利用されていると思います。
検索窓にワードを打ち込んで検索して、ネットサーフィン。
いきなり検索するワードの情報がGoogle社に飛ぶわけではなくて、それぞれの層で情報をカプセル化、つまり疎通しやすい形に加工して、最終的にGoogle社のサーバーに飛びます。
その流れをひたすら細かく見てみましょう、っていう話なのです、ざっくり言えば。
物理層・・・(ケーブルなどの機器の話がメイン)
データリンク層・・・イーサネット 、ARP
ネットワーク層・・・IP
トランスポート層・・・TCP 、UDP
アプリケーション層・・・HTTP、FTP、SSH
層の名前と、対応するプロトコルの一部抜粋が上記になります。
先に記載の通り登場するプロトコルは膨大ですし、ダラダラ書くとまとまりもないので、ここらで止めておきます。
読むコツ
内容自体の話ではないのですが。
TCP/IPの理解で難しいと思うのは、出てくる用語の多様さと複雑さがあります。
こればかりは慣れるしかないでしょうね。
更にややこしいのは、隣接する層の話が絡んでくるから、なのだと感じます。
たとえば、トランスポート層ではアプリケーション層とネットワーク層の話も随時出てくるので、とくに完全な初学者だと難しく感じるのかも。
本文にも書いてあるのですが、まずはざっと全体を一読するのが良いと思います。
細かいところで突っかかっていると、なかなか先の話に進みませんし、そもそも未学習の層のネタが出てくるので、分からないのも当然だったりします。
個人的見解
高校などでは、あまり教えてくれませんが、やはり今の時代では絶対に知っておいた方が良い知識です。
漢検とか体育とか古典とかと併せて、こっちの教育もすべきです、フツーに。
漢文を読めなくても生きていけますが、LANとかWEB(技術的な意味で)の知識がないと、下手したら生きていけません。
webアプリケーションのプログラミングではアプリケーション層の知識は必須ですし、また自宅でLAN環境を組むのにも必要になってくる知識です。
そんな感じでした。
語郎