有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

大勝利

 

後輩と虫捕りの帰り

ゴールデンウィーク中、気の合う後輩と地元の公園に出かけた。後輩といってもワシより年配である。そのためか、お互いに敬語で話し合う、奇妙な関係である。

 

ワシのお目当ては昆虫。ワシの大好きなバッタを捕まえるべく図鑑で予習していた。が、そもそも夏場ほど昆虫が居らず、バッタに出会うことも出来なかった。

 

わざわざ暑い中にもかかわらず虫捕りに付き添ってくれた後輩に、行きたい場所を尋ねた。それとなく会話が弾んだ。

 

聞くに、後輩はギャンブルにハマっていたそうな。麻雀、ポーカー、パチンコ、競馬、競艇、宝くじ。とくに最近はパチンコにハマっており、それなりに熟達したらしく「長い目で見れば勝っているんで・・・」と不気味に笑う。

 

嫌な予感がした。

 

パチンコ店へGO

結局わざわざ都心まで出かけ、パチンコを打つことになった。

 

ゴールデンウィークということもあってか、店内はそれなりに混雑していたが、バカ混みということでもなかった。

 

最近のパチンコは画面にアニメがついており賑やかである。昔のパチンコ台のような、レトロな台は見当たらない。店内を見回してみた。

 

ワシは昔のパチンコ台チックに役物が動き回っている台を選び出し、打ちたいと後輩に話した。一発当てれば4500発の出玉が確定の台。厳密には違うが、いわゆる「一発台」のようなスタイルだ。

 

「その台は上級者向けだから止めときましょう」と諭されたが、ワシは打ちたいとゴネた。ワシの熱意に後輩が負け、2人で隣同士にその台に座る。

 

初心者だから、と後輩がお金を出してくれた。ありがたい。これだから実家が太いヤツは。

 

とりあえず教えてもらうままに打ってみた。ハタから見れば完全に素人であったろう。演出があっても気づかず、無茶に打っていた。

 

まさかの

ガチャガチャと20分程度打っていたところ。

 

連れの彼が大当たり。一度当たると4500発は確定であり、追加でも何度か当たっているようだった。

 

ワシはまったり遊んでいたが、まさかのワシも大当たり。ほぼほぼ同じタイミングで、横に並んで大当たりをかますことになった。

 

あとで聞いたところ、後輩は10回ほど該当の台で打ったことがあったらしいが、当たりを出せたことが今までなかったと。

 

結局、2人で5万近く勝ち逃げした。

 

そして、豪遊

都心部で豪遊した。

 

うまい飯を食べ、高級なスイーツを堪能した。

 

「これだけ食べても、まだオレらには勝ち分が残っている」と、完全にクズの発想になっていた。

 

たったの30分ほどで、5万を稼ぎ出せるとは。時給でいくと10万といったところか。

 

このままギャンブルの沼にハマってしまいそうな気がして、怖くなった。

 

出玉が大量にあふれてカウントされるとき、変な脳内物質が分泌されていたのか、とても気持ちがよかった。

 

SNSでは全く気持ちよくなれないので、ワシはギャンブルなどのお金が絡む場面で強烈に気持ちよくなるタイプなのかも知れん。

 

麻雀で勝つためにひたすら効率のよい待ちを暗記し、株でも効率よく稼ぎ出す銘柄を漁るのが好きだった。勝てると脳内物質が出る。脳内物質を出して気持ちよくなるために、勝てるように勉強する。

 

このままではジャンキーになりそうなので、しばらく賭け事は控えることとした。

 

後日談

帰宅後、後輩にLINEで「パチンコ攻略動画を見てみた。たぶん、次回もうまくいくハズ」と持ちかけてみた。

 

「そんなの絶対ないので!」とバッサリ即答されてしまった。

 

実際に玉を射出するときに緩急をつけるように調整し、ワシとしては上手くルーレットにいったので、そんな調子で何か攻略法があるのだろうと思っている。

 

おしまい。

 

語郎