久しぶりにかつての同僚、A医師と語らう場を持てました。2019年は頻繁に会っていたのですが、2020年はコロナやら緊急事態やらで、なかなか会えませんでした。久しぶりに雑多に語ります。
いままでの対談の内容については、「対談・文字起こし」フォルダから参照ください。
無給医問題
僕:「いつも会うと、無給医ネタばっかりですね」
A医師:「うん。人権問題みたいなもんだから、あんまりよくないよ」
僕:「うん・・・」
A医師:「そもそもね。定義が曖昧なんだよ。何をもって無給なのか」
僕:「①大学に勤務している、②強制労働感、ってとこでしょうか。完全な無給医なんてありえないでしょう。生活できませんからね」
A医師:「たしかに。①と②は、しっくりくるね。とくに②の強制労働感ね。すきなことなら頑張れるけれど、強制されると嫌だよね。あと、転勤も嫌だよね。いきなり住みたい街でもないのに、飛ばされるのなんて嫌だ。これもある種の強制」
僕:「まあでも、こういうのって医療界にとどまらない話なんじゃないか、と。強制の転勤なんていうのは、国際的にも問題ですし」
A医師:「そうやね。訴える若手も増えたってことかな。ゆとり世代の問題とも被りそうだよね。根が深い」
小山田氏の責任問題の話(クリエイター本人のこと)
僕:「ホットな話題として、五輪関係がありますが。小山田氏のことは、どうジャッジしますか」
A医師:「ダメでしょう、あれは。障害のある人をイジメた経緯のある人に、任せてはマズイよ」
僕:「まあ、ねえ。でも、一方でイジメたことのない人って、どれくらいいるのか。ましてや学生時分ですよ。いや、イジメとか小山田氏を肯定するつもりはなくって。まったく潔白な人だらけでもないでしょうに。五輪関係者でも探せば、いろいろ出てくるでしょう。もっとエグイ人がいるかも」
A医師:「まあ、人気商売だからね。芸能関係は。昔よりコンプラもはっきりしてきたんだよ」
僕:「なるほど。でも、今後の小山田氏の音楽人生は、だいぶ厳しいですよね。少なくとも公演が中止になったりしている。相当のダメージを受けている。彼のステークホルダーも。”彼だけ”というジャッジが、どうも気に食わないです。ネットで騒ぐなら徹底的にやらないと。小山田氏だけ、というのは、あまり民主的ではないんじゃないか、って」
小林氏の責任問題の話(作品内のこと)
僕:「小林賢太郎氏のケースは。作中で不適切な単語を使ったわけですが」
A医師:「あれも、まあ五輪だと厳しいよね。かわいそうな気もするけれどね」
僕:「僕ね。あれはちょっとやり過ぎなんじゃないか、って。使われた単語は確かに不適切だし、軽々しく使うべきじゃないです。今回の処分は適切だと思う」
A医師:「まあ五輪的にはね、マズイわけだね。いろんな国から人が参加するわけだから。軽々しくあってはならないよね」
僕:「はい。処分としては妥当でしょう。でもあくまで作中のネタの話。そういう不適切なキャラを作ってしまったのはマズイですが。それを言ってしまうと、たとえば鬼滅。僕は見ていませんけれど、刃物を使うシーンとか、ありますでしょう、多分。みんな刀もっていますし。あれだって銃刀法違反で不適切ですよ。キャラが死んだら殺人罪ですよ。教育的じゃない、ってロジックが通ってしまいますよ」
A医師:「・・・・・まあ、ね・・・・うん」
僕:「そろそろ、クリエイターと作品の別を、しっかり認識するべきだと思いますね」
普段から丁寧語で話すメリット
僕:「普段から丁寧語で話すと、良いですよね」
A医師:「まあ、ねえ」
僕:「僕からみて、学年が下の医師でも、年齢は年上だったケースがありました。見た目が若い人だったので、良かったです」
A医師:「年齢の話は、しないほうがいいんだよね。デリケートだからね。でも普段から丁寧だと、安全かもね。たしかに」
稼ぐこと
僕:「どれくらいバイトをやっているのですか」
A医師:「そんなにやっていないよ。たまにポツポツやる感じ」
僕:「どれくらい稼げるのですか?」
A医師:「ものによる。頑張って診断すると、5~6時間で12万とか」
僕:「単価が上がる?」
A医師:「そうだね。結局のところ、バイトをたくさん頑張って、仕事の質を上げて単価を上げる。それが稼ぐコツなのかもしれないね」
語郎